2025年12月09日
2026年11月までの「元乃隅神社」参拝について記事更新日
2022.07.26
山口県長門市は、海や温泉といった自然の魅力に恵まれた観光地として知られている一方で、食事についてもさまざまな選択肢があり、「どこに行けばいいのか分からない」と迷う方が多いようです。そんな方におすすめなのが、地元の人に長く親しまれるご当地グルメのひとつ「長門やきとり」です。日常の延長として根づいてきたやきとり文化を、長門に来ていただいた際にはぜひとも味わってください。
この記事では、長門のやきとり文化をはじめ、シーン別でおすすめのやきとり店、楽しみ方を紹介します。長門観光の夜の過ごし方に迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
長門市のやきとりは、単なるご当地グルメではなく、地元の暮らしに根づいた食文化のひとつです。ここでは、やきとりが身近な存在として親しまれてきた理由を、長門やきとりの特徴だけでなく、土地や産業の歴史といったさまざな視点からひも解いていきます。
海と山が育んだ、独自のやきとり文化
長門市のやきとり文化のルーツは、意外にも「海」にあります。古くから港町として栄えた長門市は、漁業はもちろん、かまぼこをはじめとする水産加工業も非常に盛んな地域でした。さらに、水産加工の過程で大量に出る「魚のアラ」は高タンパクな飼料として使われ、養鶏業も発展しました。
こうして手に入りやすくなった安くて新鮮な鶏肉を使い、やきとり店が市内で増えると、地元漁師たちを中心に大いににぎわいました。手軽に食べられる「肉料理」として活力が出るやきとりはますます広まり、多くの出店を後押ししました。
これこそが、海と山の恵みが交差して生まれた「やきとりのまち:ながと」の誕生秘話です。
おいしさの秘密は「鮮度」と「生産者」にあり
長門のやきとりが圧倒的な支持を得ている最大の理由は、その「品質の高さ=鶏肉そのもののおいしさ」にあります。この食文化を支えているのが、国内でも珍しい養鶏専門の農協「深川養鶏農業協同組合(通称:深川養鶏)」の存在です。
深川養鶏では、ハーブ入りの飼料で健やかに育てられた「長州どり」や、山口県が誇る高級ブランド地鶏「長州黒かしわ」を生産し、全国へと送り出しています。そうした質の高い鶏肉の生産拠点でもある長門でやきとりを食べる最大の特権は、その「鮮度」にあります。
市内のスーパーや飲食店には、その日の朝にさばかれたばかり(=朝びき)の鶏肉が並び、一度も冷凍されず、強い弾力と旨みを市内の人々は手軽に味わえます。
この「朝びき」ならではの鮮烈なおいしさを日常的に味わえる環境こそが、長門やきとりの真髄であり、多く人に愛される理由です。
塩とガーリックパウダーで楽しむ「長門スタイル」
鮮度抜群の鶏肉を最もおいしく味わうため、長門では「塩」で注文するのが定番です。余計な味付けをせずとも、噛みしめるほどに肉本来の濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。
さらに、長門ならではのユニークな楽しみ方が「味変」です。多くの店の卓上には「ガーリックパウダー」や「一味・七味唐辛子」が備え付けられており、これらを振りかけることでガツンとしたパンチと風味を加えるのが長門流。通な地元の方は、お皿の上でガーリックパウダーと唐辛子を混ぜ、独自の配合で楽しまれる方もいるのだとか。
また、お店によって長門特産の柑橘「長門ゆずきち」を使った「ゆずきちサワー」が提供されています。酸っぱすぎず、わずかに甘みもある果汁で作った爽やかなサワーはやきとりと相性ピッタリ。ぜひ一緒に楽しんでください!
ここでは、観光中の中でやきとりを楽むための、さまざまな場面をご紹介します。
長門のやきとりをより身近に感じるなら、「テイクアウト」を活用するのがスマートです。特に以下の2つのエリアでは、移動中や休憩中にも本格的な味を堪能できます。
長門観光の拠点である「道の駅 センザキッチン」には、テイクアウト専門の「焼とりや ちくぜん センザキッチン店」が出店しています。
天気の良い日は、焼きたての串をテイクアウトして、目の前に広がる仙崎湾の青い海を眺めながら頬張るのがおすすめ。ドライブのお供として車内で楽しむのも、長門ならではの贅沢なグルメ体験です。
近年、リニューアルによって生まれ変わった長門湯本温泉。ここでは、温泉街の「そぞろ歩き」のお供にやきとりが欠かせません。
音信川(おとずれがわ)沿いのテラスやベンチに腰掛け、川のせせらぎを聞きながら熱々の串を味わうひとときは、温泉地ならではの至福の時間です。また、宿に持ち帰り、風呂上がりに地酒などと一緒に楽しむのも「やきとりのまち」ならでは過ごし方と言えるでしょう。
お店で大将の焼き技を眺めながら一杯やるのも醍醐味ですが、潮風を感じたり、浴衣姿で涼んだりしながらカジュアルに楽しむ。
そんな日常の延長にある「気軽さ」こそが、長門やきとりが旅人に愛される理由なのです。
やきとり店はカウンター席を中心とした造りの店が多く、一人でも利用しやすい雰囲気があります。実際に地元客が一人で訪れる光景も珍しくなく、観光客であっても過度に目立つことはありません。
一人旅や出張での滞在中に、静かに食事を済ませたい場合にも向いています。
店の空気に自然と溶け込みやすいため、初めての土地でも落ち着いて過ごしやすい点は大きなメリットといえるでしょう。
長門のやきとり店は地元の方も多く利用することから、何気ない会話や店の雰囲気から「地域の日常」を感じられます。
やきとりだけでなく、地元の魚や郷土料理も出されていることが多いので、隣の地元の人におすすめを聞いてみるのもおもしろいでしょう。
長門市には、地元の常連が通う定番から、観光客でも入りやすい駅近店、やきとり以外の一品料理も楽しめる店まで、多様なやきとり店があります。それぞれの特色と向いているシーンを押さえておきましょう。
長門のやきとり文化を代表する人気店のひとつ。串の種類が豊富で、家族連れや初訪問の旅行者にも入りやすい雰囲気です。丁寧な仕上がりのやきとりはもちろん、地元の食材を活かしたさまざまなメニュー、郷土料理も評判で、長門の食文化を気軽に体感したい人におすすめです。
住所:山口県長門市駅前892−1
電話番号:0837-22-0735
公式Instagramアカウント:https://www.instagram.com/yakitoriya.chikuzen/?hl=ja
長門市で長年愛される老舗のやきとり店。創業からの技を守る炭火やきとりは、鶏のおいしさを引き出しながらも「こうもりならでは」といった味わい。その独自性から地元客の支持も高いお店です。定番メニューのほか、カウンター席中心の落ち着いた空間も魅力で、長門市駅から徒歩圏内でアクセスも良好です。
住所:山口県長門市東深川911−58
電話番号:0837-22-0617
公式Instagramアカウント:https://www.instagram.com/koumori.nagato/
駅・宿からアクセスが良く、観光の立ち寄りにも便利なやきとり店です。
長門湯本温泉にあるやきとり店。昼は定食が中心、夜は居酒屋として、いずれもやきとりが楽しめます。昼時はテイクアウトもやっているので、温泉街散策の途中に立ち寄って「やきとり片手に景色を眺める」といった、長門ならではの楽しみ方もできますよ。やきとり以外にも長門や山口のローカルメニューが豊富なので、家族連れやグループ旅行者にもおすすめです。
所在地:山口県長門市深川湯本1272−6
電話番号:0837-25-3660
公式Instagram:https://www.instagram.com/_sakurashokudou_/
カウンター主体でやきとりを提供する店で、隠れ家的雰囲気で地元客にも人気の一軒。駅前近くにあり、観光中の立ち寄りやすさと“地元らしい雰囲気”のバランスが魅力です。
所在地:山口県長門市東深川946-14
電話番号:0837-22-7174
やきとりだけでなく、他の料理やドリンクの楽しみもあるお店を集めました。食事を主体にするか、飲み主体にするかでも使い分けができます。
やきとりをベースにした一品料理やお酒のラインナップが充実した店。やきとりだけでなく、他のメニューも楽しみたい人、飲み中心で過ごしたい人に向いています。
所在地:山口県長門市東深川正明市1860−1
電話番号:0837-27-0566
串焼き全般を楽しめるお店で、やきとり以外の串や一品料理も豊富です。観光客で訪れて「いろんな味を楽しみたい」時に使いやすい一軒です。
所在地:山口県長門市東深川湊973−7
電話番号:0837-22-8266
長門市駅南口からほど近くにあるやきとり屋。長門市の中では比較的新しいお店ですが、連日地元客でにぎわう人気店です。長門ならではの塩やきとりはもちろん、お店自慢のタレもぜひお楽しみください。お酒のラインナップが豊富なのも人気の秘密。
所在地:山口県長門市東深川正明市864−1
電話番号:0837-27-0505
公式Instagram:https://www.instagram.com/nagato_yakitori_tanakaya/
長門のやきとり店を訪れる前に、知っておきたいポイントを整理します。
長門市のやきとり店は、仕事終わりの地元客が集まる時間帯に混みやすい傾向があります。特に平日の夕方から夜にかけては、短時間で一気に席が埋まることも珍しくありません。
人数が多い場合や、確実に入りたい店が決まっている場合は、事前に予約を入れておくと安心です。
一方で、一人や二人であれば、ピークを少し外すことで比較的スムーズに入れるケースもあります。観光の予定に合わせて時間を調整するだけでも、待ち時間を減らしやすくなるでしょう。
長門市のやきとりについては、「観光客でも大丈夫?」「一人でも入れる?」といった不安の声も多く見られます。ここでは、初めて訪れる人が気になりやすい疑問を中心にまとめました。
はい、一人でも入りやすい店は多くあります。
カウンター席を中心としたやきとり店が多く、実際に地元客が一人で利用しているケースも珍しくありません。観光客であっても過度に目立つことはなく、落ち着いて食事を楽しみやすい環境といえます。
駅周辺や宿泊施設からアクセスしやすい立地の店や、メニューが豊富でさまざまなご当地メニューを扱う店は、観光客でも利用しやすいのでおすすめです。
店によって異なりますが、子連れでも利用できるやきとり店はあります。
テーブル席がある店や、食事メニューが充実している店であれば、比較的利用しやすいでしょう。ただし、カウンター中心で静かな雰囲気の店も多いため、事前に店の雰囲気を確認しておくと安心です。
長門市のやきとり店は、深夜営業というよりも、夜の早めの時間帯を中心に営業している店が多い傾向があります。
遅い時間に訪れたい場合は、事前に営業時間を確認しておくことをおすすめします。観光シーズンや曜日によって営業時間が変わることもあるため、事前にSNSチェックするのも良いでしょう。
長門やきとりを愛する地元の方は口を揃えて「長門の夜はやきとりから」と言われるほど、食文化として根付いたソウルフードです。一人旅や出張でも入りやすく、家族で利用しやすいお店もあるため、地元の方々に混じって食事ができる点も、長門やきとりならではの魅力といえるでしょう。
長門観光の夜をどう過ごすか迷ったときは、「やきとり」という選択肢を思い出してみてください。その際はこの記事で示したように「自分の旅のスタイルや目的に合っているか」を基準に選ぶことで、より満足できる時間を過ごせるはずです。