記事更新日:
2019.10.11
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
10月4日(金)、大寧寺本堂を会場に、長門市とともに長門湯本温泉の観光まちづくりを進める「星野リゾート」のプレス発表会が行われました。2020年3月を1つの区切りとして、これから続々と施設や店舗が完成・オープンすることもあり、メディアの注目度も一層高まりを見せています。
約40人の報道機関・メディア関係者を前に、まずは大西市長が整備中の公共施設を紹介。2020年1月から段階的に、新設の駐車場や外湯「恩湯」につながる竹林の階段など、主要な施設が完成する予定となっています。
続いて、外湯「恩湯(おんとう)」の再建プロジェクトの進捗状況が、長門湯守株式会社の大谷和弘共同代表から説明されました。来年3月にオープン予定の「恩湯」は、岩盤から湧き出る温泉が見られる浴槽に、深さ1メートルの伝統的な深風呂など、歴史ある名湯をより楽しめる施設に生まれ変わります。
また、「恩湯」の向かいには、飲食施設「恩湯食(おんとうしょく)」が開業予定。
長門市名産の鶏肉と豆腐を軸とした、地元食材を楽しめる料理のほか、長門市の鶏卵を使ったお菓子や山口産ハーブティー、地酒やナチュールワインなど、温泉街を歩きながら味わえるメニューも充実されるとのことです。
【開業日】2020年3月(予定)
【営業時間】10:00〜22:00
【定休日】毎月第3火曜日(祝日の場合は変更あり)
【入浴料金】大人 平日700円、休日・休前日800円、特日900円、子ども 400円(4~12歳)
※特日は年末年始、お盆、ゴールデンウィークなどの繁忙期
【ウェブサイト】https://onto.jp
【開業日】2020年3月(予定)
【営業時間】11:00〜21:00
【定休日】毎週水曜日(祝日の場合は変更あり)
最後は、星野リゾートの星野佳路代表から、同社の温泉旅館「星野リゾート 界 長門」が来年3月12日に開業することが発表されました。界ブランドでは16施設目となる「界 長門」は、音信川にかかる曙橋のたもとに全40室を備えた旅館となります。
続いて登壇した「界 長門」の三保裕司総支配人からは、施設の詳細が説明されました。
「御茶屋屋敷」をテーマに、藩主が泊まるイメージでつくられた客室は、萩焼や徳地和紙など、山口の伝統工芸や文化を取り入れた「ご当地部屋」が特徴の1つです。
また、そぞろ歩きが楽しめるコンテンツの1つとして、界ブランドでは初めて、宿泊者以外でも利用できるテイクアウト専門のカフェ「あけぼのカフェ」が併設されます。山口県のオリジナル柑橘「長門ゆずきち」や夏みかんのジャムを使ったどら焼き、ドリンクが販売される予定です。
【開業日】2020年3月12日
【予約開始日】2019年11月12日
【客室数】全40室(本館30室・別館10室) ※別館は全室露天風呂付き
【付帯設備】ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、あけぼのカフェ
【料金】1泊22,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込・税別、夕朝食付)
【公式サイト】https://kai-ryokan.jp/nagato/
プレス発表会の後には、建設中の「星野リゾート 界 長門」や「恩湯」の現地見学も行われました。
現在、温泉街では、3ヶ所で空き家のリノベーションプロジェクトが進行中。
この日はその中から、「界 長門」の対岸に位置する空き家をカフェやBARにリノベーションする「長屋プロジェクト」の見学も行われました。こちらは事業主である、ゆとりお不動産株式会社の木村大吾さんが説明を担当。音信川を眺めながらくつろげる空間を紹介していただきました。
この秋冬で、大きく変わる長門湯本温泉。外湯「恩湯」のあるメインエリアを中心に、空き家をリノベーションした土産処やBARなどが続々とオープンし、そぞろ歩きが楽しめる温泉街が誕生します。この日は、長門湯本温泉にワクワクするような未来が近づいてきたことを実感する1日となりました。