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【キャンプ地・長門市の11日間】カナダ代表チームに「ありがとう」(後編)

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  • 記事更新日:

    2019.10.23

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

Thank you for visiting!

ラグビーワールドカップ2019日本大会を前に、9月12日(木)から22日(日)までの11日間を事前・公認キャンプ地となった長門市で過ごしたカナダ代表チーム。

台風19号の影響で岩手県釜石市での最終試合が中止になり、予選敗退が決定したチームは、台風の爪痕が残る釜石市に残って土砂や泥を撤去するボランティア活動に参加。思いやりあふれる行動がニュースで話題になり、大きな称賛を集めています。

そんなカナダ代表チームは、来日して最初のキャンプ地となった長門市で練習に汗を流し、休養日となった15日(日)と20日(金)には市内で7つの体験ツアーを満喫。体験を通して地域の皆さんとの交流を楽しむフレンドリーな姿に「ファンになった」という人も多く、市民にとって忘れられない11日間となりました。

10月15日(火)から長門市役所エントランスロビーで行われている写真展

前編・後編に分けてお届けする今回のレポートは、体験ツアーの企画や撮影に携わった「ななび」スタッフの目線で、カナダ代表チームと過ごした日々を、感謝を込めて振り返るもの。後半となる今回は、浴衣姿が話題を呼んだ「俵山温泉」でのひとときを中心にお届けします。

俵山温泉とそば打ちを満喫

キャンプ期間中、最後の休養日となった9月20日(金)。

この日は俵山・青海島・湯本の3グループに分かれて、それぞれ体験ツアーの会場へ。

小雨の中、里山ステーション俵山で待っていたのは、園児をはじめ約30人の地元の皆さん。「Good Luck」の横断幕を掲げ、ハイタッチで選手を出迎えました。

こちらでは俵山産のそば粉を使って、地元の名人と一緒に粉をこねるところからそば打ちを体験。

猫のように丸めた手でやさしくめん棒を扱うようにと教わると、皆さんは「ニャンニャン」と陽気に口ずさみながら生地を伸ばしていきます。

薄く伸ばす、細く切る、そんな繊細な工程では、真剣な表情でそばと向き合っていました。一般の方よりもはるかに力が強いからか、普段よりも短時間でコシのあるそばに仕上がったようです。

つゆや薬味を前にしても、最初は食べ方が分からなかったという皆さん。それでも一口食べると「おいしい」の声が上がり、笑顔がこぼれます。最後は「3,2,1,SOBA!」の掛け声で、俵山の皆さんと一緒に記念写真を撮影しました。

続いては、バスに乗り込んで俵山の温泉街へ移動。

バスの中では、選手の多くが「My浴衣」に自分で着替えて、温泉街の入口に登場。「おお」と歓声が上がりましたが、下駄は履き方がままならず、その場で地元の皆さんに教わる場面もありました。

傘を差して温泉街を散策した後は、俵山温泉「白猿の湯」へ。露天風呂で練習の疲れを癒し、俵山の銘菓「三猿まんじゅう」も味わいました。

カナダ代表チームの練習が「俵山スパスタジアム(俵山多目的交流広場)」で行われたこともあり、この秋、ラグビーファンをはじめ多くの人が訪れた俵山地区。このたびのキャンプは、山間の静かな温泉地が、世界に発信された貴重な時間となりました。

青海島で地引網体験

長門市の北側に位置する青海島へ向かったグループは、通小学校の児童と一緒に地引網を体験。服を脱いで海に入り、力いっぱい網を引いて魚を獲りました。

その後は「道の駅センザキッチン」周辺の防波堤で魚釣りも体験。そばにあるバーベキュー施設「グリルハウス」で食材を焼き、長門の海の幸を堪能していただきました。

湯本の歴史と文化に触れる

長門市深川湯本の三ノ瀬地区で、360年以上の歴史を持つ萩焼深川窯。現在も5つの窯元が作陶に励んでいます。

こちらへ向かったグループは、田原陶兵衛工房を訪問。十三代田原陶兵衛氏から説明を受けながら登り窯や作陶の様子を見学したほか、茶道を体験して抹茶を味わいました。

その後は大寧寺に移動し、座禅を体験。

自然や食だけではない、長門市の歴史や文化の魅力も体感していただきました。

カナダ代表チームに「ありがとう」

2日間の体験ツアーや公開練習を通して、きっと一生に一度となる時間を市民と共有したカナダ代表チーム。選手の皆さんは、ハッシュタグ「#nagatoiscalling」をつけて、自身のInstagramでも世界に長門市で過ごした時間を発信してくださいました。

初の日本開催となった「ラグビーワールドカップ2019」は、長門市にとって忘れられない大会となりました。カナダ代表チームの皆さん、たくさんのサプライズと記憶に残る時間を、本当にありがとうございました。

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