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「長門湯本温泉×散走フェア」開催レポート

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  • 記事更新日:

    2021.04.13

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

サイクルツーリズムを通じて長門市の魅力を発信

長門市では、自転車で散歩するようにゆっくり走る「散走」を通して、より長門市の旅を楽しんでいただく「サイクルツーリズム」を推進しています。このたび、3月2日から28日までの期間限定で、東京にて「長門湯本温泉×散走フェア」を開催しました。

会場は、東京・南青山にある自転車パーツメーカー「SHIMANO」のコンセプトショップ「LIFE CREATION SPACE OVE(ライフ・クリエーション・スペース・オーブ)」。と、渋谷にあるサイクルカフェ「TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT」。

フェア期間中、両会場では長門市の「絶景」「食」「温泉」「散走」をパネルやパンフレットで紹介し、長門市の食材を使用した期間限定メニューを提供。また、長門湯本温泉のまちづくりや自転車の未来まちづくりに関心のある方を対象とした交流イベントを実施しました。

今回は、1ヵ月にわたって開催したフェアのレポートをお届けします。

LIFE CREATION SPACE OVE

「LIFE CREATION SPACE OVE」は、 新しい自転車の愉しみ方やカフェや家具、雑貨、アートイベントなど、さまざまなコト・モノにふれることのできる空間として親しまれている場所です。

フェア期間中、サイクリングマップやパンフレットは、自由にお持ち帰りいただき、また、アンケート回答者には、長門湯本温泉オリジナルのサコッシュや手ぬぐい、温泉の素、ラムネなどのグッズをプレゼントしました。

カフェでは、期間限定メニューとして「はなっこりーと、ぐるぐるカレーうどん」をご用意。OVEカフェスタッフさんが、はなっこりーなどの長門食材をふんだんに使い、ココロとカラダが健康になるうれしい一品に仕上げます。カフェの期間限定メニューで使われた調味料や「長門ゆずきちコンフィチュール」は、セレクトグッズとして販売も行いました。

TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT

「TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT」は、『サイクリストフレンドリー』をコンセプトに、自転車通勤をするワーカーをサポートし、趣味や興味を通じて交流する『場』とサイクリストのための情報提供やイベント、コミュニティスペースの提供を行っています。

こちらでは、パネルやパンフレット、動画で長門市の観光情報を発信したほか、「長州どりとはなっこりーのグリル柚子胡椒添え」と「黒かしわのチキン南蛮&はなっこりーのグリル」を期間限定メニューとして提供。山口県ブランド鶏「長州どり」と山口県産地鶏「長州黒かしわ」のおいしさを伝えました。

長門湯本温泉や自転車の未来まちづくりを語る

フェア期間中の3月27日(土)には、「TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT」で交流イベントを開催。長門湯本温泉のまちづくりや、自転車の未来まちづくりに関心のある方にお集まりいただきました。

まずは「ながとサイクルツーリズム促進協議会」から、白石千里さんが長門の食材を使ったメニューを紹介。

当日のメニューは、「長州どりのグリル長門ゆずきち胡椒添え」「長州黒かしわの南蛮風」「はなっこりーと小海老のクリームソースパスタ」「長門ゆずきちコンフィチュールを使用したチーズケーキ」。長門市の食材をたっぷり使ったメニューを味わいながら、和やかにイベントが始まりました。

次に「LIFE CREATION SPACE OVE」の室谷恵美マネージャーから、OVEが提唱する『散走』や全国に広がる散走ネットワーク、様々な地域とコラボしたフェアやOVEでの散走イベントなどをご紹介いただきました。

続いて、長門湯本温泉まち株式会社の木村隼斗エリアマネージャーが登壇し、「長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト」をご紹介いただきました。

最初は長門市の観光スポットや長門市を起点とした周遊観光の話題。そして、本日のメインメニューの素材である長州どり・長州黒かしわについて、長門市は生産地かつ消費地であること、人口あたりのやきとり店舗数が日本有数であること、やきとりの聖地とPRするようになった背景について解説いただきました。

また、山の営みを大切に伝えていく取り組みとして、長門市のウッドスタート制度や木育、長門おもちゃ美術館を、そして文化的な面から、童謡詩人・金子みすゞとシベリヤシリーズで知られる香月泰男画伯のふるさとであることなどもお話しいただきました。

続いて、神授の湯といわれる長門湯本温泉の歴史、立ち寄り湯『恩湯』について、「生まれたての温泉をそのままたのしんでいただきたい」という湯守としての思いと、2020年春「オソト天国」をテーマにそぞろ歩きが楽しめる温泉街に生まれ変わるまでの『長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト』について説明。

行政や地元事業者、外部の専門家などによって構成されたチームを中心に、未来の温泉街を体感できる社会実験やワークショップ、地域イベントの開催などを通して進められた『長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト』は、2020年度グッドデザイン賞と『ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 地方創生大賞(地方創生担当大臣賞)』を受賞しました。

このプロジェクトについては、3月25日に発売されたばかりの雑誌『Discover Japan_TRAVEL 旅と暮らしの間へ 山口』にも詳しく掲載されています。

続いて株式会社日本海コンサルタントの片岸将広さんにご登壇いただき、「⻑⾨散⾛の魅⼒と⾃転⾞の未来まちづくり」についてお話いただきました。片岸氏は「⻑⾨湯本温泉観光まちづくりデザイン会議」で「歩ける温泉街の形成」を目指し交通を担当。⼈が中⼼となる「歩ける温泉街」の形成に尽力されました。

また、⻑⾨湯本温泉をとりまくモビリティの現状から、「⾃動⾞」では得られない 体験価値 にフォーカスし、移動を通じて⼈⽣を豊かにする「⾃転⾞」に着⽬。

日本海コンサルタントと長門市観光コンベンション協会が協業し、レンタサイクル事業の造成やながと散⾛プログラムの企画・実践に取り組んでいくことを紹介されました。

今後、⻑⾨湯本温泉や周辺地域の魅⼒を発掘・活⽤し、宿泊客や来街者の「体験価値」を創造することを目的に、⻑⾨湯本温泉でレンタサイクル事業を展開する予定です。

最後はお楽しみ抽選会を行い、賞品として「長門湯本温泉ペア宿泊券」などを参加者にプレゼント。

今回は、長門市のまちの魅力をPRし、「散走」を通してより長門市の旅を楽しんでいただきたいという思いを伝えられた貴重な機会となりました。自転車で散歩するように、+αの価値あるモノ・コトに触れながら、その場所、その時間ならではの出会いや発見を楽しむスタイルが「散走」です。

「自転車で走ること」自体を目的とせずに、自転車を活用して楽しむ時間を、まずは多くの皆さんに知っていただけるように、今後も本市では、本市ならではの「散走」の企画や普及に取り組んでいきます。