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痩せたウニを育てて食材に!「畜養ウニ殻剥き体験イベント」が開催

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  • 記事更新日:

    2021.11.04

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

体験プログラム化も視野に入れ、取り組みを周知する試食会

11月4日(木)、長門市仙崎の「道の駅センザキッチン」で、株式会社EVAHによる「畜養(※1)ウニ殻剥き体験イベント」が行われました。

(※1)捕まえた魚などを、生け簀や池などで育てて大きくすること

同社とマルヤマ水産有限会社が協力して開いたこちらのイベントは、マルヤマ水産が育てた畜養ウニを実際に味わうことができるというもの。関係事業者や一般からモニターを募集し、センザキッチンのBBQ施設「グリルハウス」にて開催されました。

イベントはまず、EVAHの吉見さんによる「畜養ウニ」の取り組みについてのプレゼンテーションからスタートします。この事業では日本各地でも問題になっている「磯焼け現象(※2)」の原因のひとつである“痩せたウニ”を収穫し、マルヤマ水産がウニノミクス株式会社と協力して畜養を行なっています。吉見さんのお話では「畜養ウニ」の事業が漁場や漁業にどのようにプラスに働くのか、その有効性が語られました。

(※2)温暖化やさまざまな環境の変化により、海の沿岸に海藻がなくなってしまうこと

△解説する吉見さん

「畜養ウニ」の解説が終わるといよいよ体験へ。ハサミを使ってウニの殻を剥き、食べられないところを取り除いて海水と真水で洗います。

△畜養されたウニ

△ウニの殻剥きを指導してくれたウニノミクス株式会社の西野さん

身が綺麗に取り出せたらスプーンで直接食べていきます。市場に出回る一般的なウニは形を長く保つために渋味や苦味のあるミョウバンを使うことが多いのですが、こちらのウニはもちろんミョウバン不使用。甘く、うまみの濃いウニ本来の味を楽しむことができました。
ながとの大切な財産である海の問題に取り組みつつ、新たな海産商品の開発につながる取り組みの魅力を体感できるプログラムとなっていました。

こちらの体験は来年夏以降を目指しながら、一般参加を募る体験プログラムとしても計画中です。続報が入りましたら本サイト「ななび」でもお知らせいたしますのでお楽しみに!