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【うたあかり2024】金子みすゞ記念館・矢崎節夫館長の講演

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  • 記事更新日:

    2024.01.27

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

金子みすゞ作品が持つ普遍性について

本日(2024年1月27日〔土〕)、長門温泉の立ち寄り湯「恩湯」にて、金子みすゞ記念館の矢崎節夫館長による講演が開催されました。こちらは、3月3日(日)まで開催される温泉街のライトアップイベント「音信川うたあかり2024」の一環として行われる特別プログラム。昨年に続いて第2回目の実施です。

長門市出身の童謡詩人・金子みすゞの作品をモチーフにしたライトアップが施される「うたあかり」。こちらをより楽しむために、彼女の作品を発掘して世に広めた矢崎館長自らにお話を聞くことができます。

今回の講演では、いくつかの詩を取り上げながらみすゞ作品が持つ“普遍性”についてお話しが展開されました。

△講演する矢崎節夫館長

特に印象的だったお話は最も親しまれている作品のひとつ「私と小鳥と鈴と」の一節 “みんなちがってみんないい” について。矢崎館長は「言葉だけで現代の価値観に照らし合わせると、“みんなそれぞれ違うのだから、私とあなたの勝手です”という意味に捉えられかねない。しかし、この言葉に込められているのは “あなたがいるだけで、生まれただけで100点満点ですよ” ということ。 自分中心の眼差しを変えて、その思いを受け取ってほしい」と、語られていました。

また、講演に参加されていた「うたあかり」の照明を手がける長町志穂さん(LEM空間工房)と、詩の世界観とあかりのデザイン・演出について意見を交わす場面もありました。

作品やみすゞさんの思い・視点を学び、より深く、「うたあかり」が楽しめる講演となりました。