記事更新日:
2024.10.19
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
2024年10月17日(木)、三隅地区の「香月泰男美術館」にて、今年5月に逝去された俳優・中尾彬さんのコレクション受贈式が行われました。
中尾彬さんは生前に香月泰男を好きな画家として挙げ、作品もコレクションされていました。寄贈者は中尾さんの妻で女優の池波志乃さんです。
また、寄贈された作品12点は2025年1月13日(月・祝)まで、美術館にて特別展示されます。
式典には池波志乃さんや江原市長ら関係者が出席して行われました。
池波さんは「(中尾彬さんと)2人で来られなかったのが残念ですが、寄贈することができてホッとしている。みんなに見てもらえたら幸せです。」と、挨拶されました。
今回の寄贈は中尾さん生前の頃からお2人で決めた約束だったそうです。
また、12作品のうち特に「巴里の屋根」はNo.1から10までの連作となっており、それがバラバラになってほしくないという思いがあったと、池波さんは語られました。
続いて池波さんは江原達也長門市長へ目録を贈り、江原市長からは感謝状が贈呈されました。
江原市長は「貴重な作品を寄贈していただき感謝しています。長門の宝として展示・保管し、後世に残したい。」と、感謝のことばを述べました。
池波さんは囲み取材で、中尾さんの香月泰男作品に対する思いや寄贈作品との思い出などを語られました。
香月作品の魅力について聞かれると「(中尾さんと)二人で幾晩も喋ることができる」と、あふれる笑顔で答えられていました。
「香月泰男美術館」では2025年1月13日(月・祝)まで、今回寄贈された下記12点の作品を全てご覧いただけます。
・「巴里の屋根」No.1〜10
・「赤い静物」
・「無花果」
リトグラフや陶板作品など、それぞれ素材や技法が異なる作品を楽しむことができます。
作品は自宅リビングに季節ごとに入れ替えながら飾られていたそうで、中でも「巴里の屋根」No.1〜3は中尾さんの最後を見届けた作品とのことです。
香月泰男画伯をリスペクトし、自身で創作活動もされていた中尾さんが最後まで大切にそばに置いていた作品をぜひ現地でお楽しみください。