記事更新日:
2018.06.16
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
6月16日(土)、俵山温泉周辺の約9kmのコースを歩く「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin長門・俵山温泉」が開催されました。
「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」は、その土地を歩きながら、豊かな自然や景色、地産食材を使った料理や地酒を楽しみ、温泉地の魅力を体感するウォーキング。昨年7月、今年3月に続き、今回が3回目の開催となります。
出発式の後、60人を超える参加者は3グループに分かれてスタート。スタッフにハイタッチで見送られながら、温泉街を歩き始めました。
俵山温泉の歴史やまちなみの説明を受けたり、川沿いにある源泉を見学した後は、緑がまぶしい里山の道を進みます。
最初に見えてきたガストロポイント(グルメステーション)は「農家縁側カフェ」。ここでは「鹿のそぼろ煮のカナッペ」と地酒「獺祭」が味わえます。
受付で手渡された竹のコップに注いで、早速乾杯!竹の香りがまた良いアクセントになります。
各ポイントには俵山の「野草茶」も用意され、こちらもすっきりとした味わいが「おいしい」と評判を集めていました。
さらに北へと進み、見えてきたのは「湧き水カフェ」。
民家の裏にまわると、まず目につくのが涼しげな湧き水。そこで冷やされた野菜に、煮物や漬物、甘酒などを味わい、やさしい自然の味に癒されました。
民家の庭から見る視界いっぱいの景色を前に、深呼吸。さあ、再出発です。
「ハンターの山へようこそ!」
4km地点を過ぎたところから、コースは登りに入ります。
出迎えてくれた「見習いハンター」は、山肌に残る動物が歩いた道「獣道」を教えてくれました。そしてこの先、苦しくなったときは武器がある。そう言い残して頂上へ向かっていきました。
「武器?」参加者の間に、疑問符が浮かびます。
さらに勾配が急になり、足が重くなってきたころ。目に留まったのは…竹の杖でした。
頼りになる「武器」を手に再び元気を取り戻した参加者は、ついにハンターの山の頂上へ到着。
毛皮に触れたり、やまびこに挑戦したり、「見習いハンター」と一緒に日ごろはできない体験を楽しみました。
ハンターに手を振って、頂上を後にします。ここからは下り道。
だんだんと見えてきたのは、田の中にたたずむテント。3つ目のガストロポイント、「パノラマ青空レストラン」です。
ここでは地酒「獺祭」や「俵山ほれぼれ」のほか、鶏ムネ肉のハム・カルパッチョ風サラダ・枝豆豆腐の「3種盛り」を堪能。山を越えてきた疲れも忘れるような、こだわりの味を楽しみました。
コースは残り3分の1。手作りのカカシに案内されながら県道を南下していくと、道路から一歩、中へ入るように誘導されます。
目の前に広がるのは竹、竹、竹。「静寂の竹林」と題されたこの場所では、なんと「ヨガ」を体験できるとのこと。ふかふかの笹のマット、さわさわとした葉の音に癒されながら、ゆっくりと体を伸ばし、心も体もリフレッシュしました。
そして、最後のガストロポイントは、麻羅観音特設「せせらぎ亭」。川の音に耳をすませながら、グルメをいただけるポイントです。
ここでは本日のメインディッシュとして、独特の粘りが自慢の「あかもく・釜揚げ丼」、包みを開けた途端に味噌の香りが広がる「猪のホイル焼き」、「季節野菜のスープ煮」や「トマト寒天」が振る舞われました。
ここまでにいただいたメニューを振り返って、参加者へ印象に残ったものを聞いてみましたが、見事に答えはバラバラに。どのメニューも工夫が施され、どれも満足だったという声も聞かれました。
いよいよラストスパート。「五段の滝」を眺めながら川の上を渡り、温泉街を目指します。
参加者の誘導や、各ポイントでのスタッフの補助は大学生が担当。元気の良いあいさつや笑顔でイベントを支えていただきました。
そして15時前、無事にゴール!
ゴール地点には、イベントを振り返るボードも設置。参加者の皆さんは食や景色だけでなく、各ポイントで迎える地域の皆さんの人柄や雰囲気なども含めて、俵山地区の魅力を満喫する1日を過ごされたとのこと。完歩された皆さんには入浴券も配布され、そのまま温泉に歩いていかれた方も見られました。
3回連続で本大会に参加され、いずれも最初にゴールに帰ってこられた参加者からは、絵葉書をいただきました。このたびもご参加いただき、ありがとうございます!
なお、「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin長門・俵山温泉」は、今年11月17日(土)に第4回の開催を予定しています。次回もぜひ多くの方に、俵山地区の魅力を満喫していただければと思います。