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未来へつなぐ「湯本南条踊」奉納

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  • 記事更新日:

    2018.09.10

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

420年の歴史に新たな1ページ

長門市東深川の赤崎神社周辺で開催される「赤崎まつり」の中で、420年にわたり奉納されてきた「湯本南条踊(ゆもとなんじょうおどり)」が、今年も奉納の日を迎えました。

この踊りには複数の由来があり、「南条地(広島県)に伝わる盆踊りを吉川藩士が習って伝えた」「吉川軍と南条軍との戦いの中で、 吉川軍が武士を踊り子に変装させ、南条軍の城に入城して攻略した」などの逸話から、「南条踊」と呼ばれるようになったといいます。

吉川藩(岩国藩)から湯本に伝わったのは1674年。秋を告げる踊りとして「赤崎まつり」で毎年奉納され、昭和43年には山口県の無形民俗文化財に指定されました。

毎年9月10日に開催されていたまつりは、今年から「9月の第2日曜日」に日程を変更。今年は9月9日(日)の開催となりました。

大寧寺での奉納

午後1時前、深川湯本の大寧寺前には、約40人の踊り手や地域のみなさんが集結。着々と奉納の準備が進められていました。

直径約3mの輪を十字の木枠に取り付け、色鮮やかに彩られた「吹貫」を、帯で腰に固定していきます。湯本南条踊を象徴するような、大事な役目です。

一列に並んだ一行は、軽快な太鼓や鉦の音とともに、「オォー」と声を上げながら大寧寺へと向かいます。鉦を鳴らす2人の小学生は、大人の踊り手の背中を追いながら立派に音を奏でていました。

川にかかる石橋「磐石橋」を渡り、本堂の前へ。

地域のみなさんに見守られながら、この日、最初の奉納を迎えました。

歌に合わせて勇壮に、凛々しく舞う踊り手。ほら貝の音が、始まりと終わりの合図です。

楽桟敷を彩る

大寧寺の奉納を終えると、一行は東深川の「赤崎まつり」の会場へ。

国指定の重要有形民俗文化財でもある、すり鉢状の野外劇場「赤崎神社楽桟敷」では、湯本南条踊だけでなく、華やかな衣装で飛び跳ねるような舞を見せる「楽踊(がくおどり)」が奉納されます。

そして再び、声を響かせながら入場。

毎年、カメラマンが集うことでも知られる楽桟敷での奉納。鮮やかな衣装や道具とのコントラストを、今年も多くの方がカメラに収めていました。

蒸し暑さも感じる気候の中、踊り手のみなさんは汗を滴らせながら踊ります。

この日二度目の奉納は、たくさんの拍手に包まれて終わりました。

飯山八幡宮へ

楽桟敷を後にした一行は、露店が並ぶ通りを抜けて、そのまま「飯山八幡宮」に向かいます。

まだまだ疲れを感じさせない、威勢の良い声。

太鼓や鉦の音に乗せて、静かな境内に響かせました。

最後は住吉神社へ

再び湯本に帰ってきた一行は、この日最後の奉納場所となる住吉神社へ。

1段1段、階段を上がる踊り手を、住吉神社の鐘の音が迎えます。

最後の最後まで、力強さとしなやかさを失わない伝統の舞。より一層声を上げて、無事に踊りきりました。

小学生から大人まで、総勢40人を超えるみなさんで作り上げた今年の「湯本南条踊」。また1つ、長い長い歴史に新たなページが刻まれました。

観光まちづくりが進み、9月は未来の温泉街を体感できる「社会実験」も行われている長門湯本温泉。

地域の宝とも言える「湯本南条踊」の伝統は、こうして1年1年大事に受け継がれ、長門湯本の未来につながっていきます。

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