記事更新日:
2018.10.18
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
2014年5月の初入港から、4年ぶり2度目の寄港。
10月18日(木)早朝、仙崎漁港沖に日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」が到着しました。
日本国内では郵船クルーズの「飛鳥Ⅱ」に続き、2番目に大きなクルーズ客船として知られています。
乗船客数は350人、この日は、10月11日(木)〜22日(月)の行程で旅する「秋の日本一周クルーズ」の8日目です。
停泊する「ぱしふぃっくびいなす」からは、観光船に乗って仙崎に上陸。
旗を振り、元気な声で乗船客を出迎える園児たち。
みなさん笑顔で、仙崎の地に降り立ちました。
観光船のりばの前に用意されたのは、長門市・下関市のおもてなしブース。
長門の「やきとり」と下関の「ふく鍋」を味わったり、俵山温泉の出張足湯でほっと一息ついてみたり、この地ならではのおもてなしが楽しめます。
船をバックに流れてきたのは、童謡詩人・金子みすゞの詩の一篇。
みすゞ音頭を育てる会・青波(せいは)のみなさんによる、詩の朗読と和太鼓演奏を合わせたパフォーマンスも、歓迎アトラクションとして会場を盛り上げました。
昼過ぎには、道の駅センザキッチン観光案内所「YUKUTE」から、乗船客を対象としたツアー「仙崎みすゞ散策」が始まりました。
ガイドさんの案内で、約20人の参加者は八坂神社の前を通って「金子みすゞ記念館」を目指します。
金子みすゞの3Dモザイクアートは、歓声が上がるほどの写真撮影ポイント。
見る方向によって、2人のみすゞさんに出会えます。
金子みすゞ記念館では、みすゞ保育園の園児による歌が参加者を出迎えます。
透き通った声が館内に響き、歌が終わると大きな拍手が送られました。
その後は2階に移動し、同館の矢崎節夫館長によるお話を聴きます。
今わたしたちが当たり前と思っている周りの物や自然に対して、誰よりも温かいまなざしを向けていたみすゞさん。数篇の詩の朗読を織り交ぜた貴重なお話に、参加者は大きくうなずき、聴き入っていました。
そして午後5時、「ぱしふぃっくびいなす」は次の目的地である長崎県の五島・福江に向けて出発。
汽笛を鳴らし、仙崎を離れていく船を、9隻の観光船が並走して見送りました。
今年は6月の「にっぽん丸」、この日の「ぱしふぃっくびいなす」と、クルーズ客船の寄港が続きました。長門市で過ごした時間、地域のみなさんと触れ合った時間を、長旅の良い思い出として振り返ってもらえればうれしいです。