記事更新日:
2018.11.17
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
11月17日(土)、第4回となる「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin長門・俵山温泉」が青空の下で開催されました。
市内外から参加された約70人は、これまでの温泉街ではなく「俵山小学校」に集合。開会式の後、3グループに分かれて15分間隔で出発し、黒川方面へと向かう約6kmの新コースを歩きはじめました。
県道から中の道に入ると見えてくる、最初のガストロポイント「能満寺」。
階段を上った先にはイチョウの葉が舞い、ここでは抹茶とお饅頭をいただきます。
1杯ずつ、丁寧に点てていただいた抹茶で、ほっと一息。
次はどんな道、どんな「おいしい」に出会えるのかなと、期待に胸が膨らみました。
少しずつ、アップダウンが増えてきたコース。
それでも秋を感じるススキや鮮やかな紅葉に出会うと、不思議と元気がわいてくるもの。
さらに、俵山の名物とも言える手作りの「かかし」もコース沿いに現れました。
一見、コースを歩く参加者に背中を向けているように見えるかかしたち。
実は、かかしたちは授業中。
先生から、俵山の魅力を学んでいるようです。
写真を撮られる参加者も多かったこのスポット。
疲れを忘れさせてくれる、俵山ならではのサプライズでした。
折り返し地点となる、黒川地区。
奥へ奥へと進んでいくと、2つ目のガストロポイント「黒川区民館」が見えてきました。
ここで振る舞われたのは「秋の味覚三種盛り」と地酒、野草茶です。
ごまどうふ、炊き合わせ、栗と柿。
厚揚げに包まれているのはレンコンと松の実、茶巾絞りには栗のみがふんだんに使われています。小さな技が詰まった宝石のような品々は、口へ運ぶと驚きとおいしさを届けてくれました。
落ち葉に彩られた道を進むと、ふいに田の中に現れる3つ目のガストロポイント。
「宮の台一本道」と呼ばれるこの場所は、文字通り、田に囲まれた細い道。
ここでは「地鶏おでん」と、俵山の地酒「ほれぼれ」が味わえます。
ほろっととろけるような鶏肉に、出汁のしみた大根とこんにゃく。
シンプルだからこそ味わい深い一品を、目の前に広がるいっぱいの自然とともに楽しみました。
約6kmの道のりを経て「俵山八幡宮」に到着した参加者たち。
竹林を抜けると見えてきたのは、秋色に染まるガストロポイントです。
今回は、苔の上で体と心をリフレッシュする「神社ヨガ」も開催。
講師のkanakoさんと一緒に、ゆっくりと体を動かします。
澄んだ空気、風に揺れる木々や葉の音。このまま眠ってしまいそうな、癒しにあふれた空間です。
最後に味わうのは、俵山の幸を集めた贅沢なランチ。
「穂垂米」のおにぎりに漬物、旨味の詰まった猪汁にやきとり、さらには焼き芋まで。
地域のみなさんの手作りのおもてなしに、お腹も心も大満足です。
俵山八幡宮から階段を下りれば、スタートでありゴールでもある俵山小学校はもう目の前。
歩いた道、眺めた景色、味わった食に、出会った人。今日の6kmを思い出しながら、ゴールインです。
ゴール周辺では、俵山地区の3団体のブースも参加者を出迎えました。
地域おこし協力隊として、俵山でジビエの普及に奮闘中の中野隊員は、シカ・イノシシの皮や角を使った小物・アクセサリーなどを製作する「けものみちPROJECT」をPR。
「ベジふるトレイン」のブースには、俵山産コシヒカリを使った「おこめぷりん」や、長門ゆずきちを使った「コンフィチュール」が並びます。
ガストロポイントで振る舞われた「野草茶」も、試飲や販売が行われました。
そして、今回は「ハイキングde俳句」と題し、会場でウォーキングを終えての思いや感想を綴った17文字を募集。
紅葉、坂道、かかし、ゆずの香。
これまで見て、触れて、めぐってきたワードが散りばめられた作品が、秋風に揺られていました。
俵山の秋を全身で味わう、「めぐる・たべる・つかる」ウォーキング。
歩ききった参加者には入浴券が手渡され、そのまま温泉街へ向かう姿も見られました。
なお、次回の開催は来年(時期は未定)となります。今後もここでしか味わえない特別な時間を、心ゆくまで体感していただければ幸いです。