記事更新日:
2019.01.20
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
1月20日(日)、青海島の中央部に位置する大日比(おおひび)区で、200年以上の歴史があるといわれる「どんど焼き」が行われました。この日は朝から雨が降り、予定より2時間遅れての実施となりました。
「どんど焼き」は豊漁・豊作や無病息災などを願い、正月飾りや書き初めをどんどの火で燃やす祭り。着火は年男・年女の皆さんが担当します。
そして午前10時、一斉に着火。
火が入れられた高さ8mのヤグラは、孟宗竹や木材の基礎と大量のシダの葉を使って、地域住民の手で組み上げられたもの。わずか1分少々で、一気に上まで火がまわります。
昔から、ヤグラが燃えながら倒れた方向でその年の豊漁と豊作が占えるといわれ、海側なら豊漁、山側なら豊作、中間では豊漁・豊作がともに叶うと伝えられています。
だんだんと傾きはじめたヤグラは、パチパチと大きな音を立てながらその時を迎えました。
倒れた方向は山と海の中間で、少しだけ海寄り。
「豊漁に豊作、両方の年だけど、やっぱり一番は豊漁かな」
火を囲んで温まりながら、地域の皆さんからそんなお話を聞きました。
どんど焼きが終わるころには、青空も見えるように。
伝統ある大日比区のどんど焼きは、これからも毎年、地域の皆さんの手で続けられます。