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2019通くじら祭り

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  • 記事更新日:

    2019.07.16

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

掛け声響く、和船競漕

7月14日(日)、長門市青海島の通地区で「2019通くじら祭り」が開催されました。

生憎の曇り空ではありましたが、気温は落ち着いていて、とても過ごしやすい気候でした。

まず、行われたのが「第41回通地区和船競漕大会」。

小学生の部、支部対抗の部、職域・団体の部に分かれ、全17チームが約100mの距離を往復しタイムを競い合いました。

フライパンを叩く音と掛け声で息を合わせて、加速。

Uターンでは外側の人が一生懸命漕ぎ、和船を旋回させていました。

最高タイムは1分16秒84、職域・団体の部「西町ソフトチーム」が優勝しました。

その他の結果は以下の通りです。

 小学生の部
 1位  赤チーム
 2位  白チーム
 支部対抗の部
 1位  青支部
 2位  赤支部
 3位  黄支部
 4位  白支部
 職域・団体の部
 1位  西町ソフトチーム
 2位  音信川くだり隊チーム
 3位  しんゆう会チーム
 4位  長門市議会チーム
 5位  長門市青年部チーム
 6位  通小学校チーム
 7位  仙崎中学校PTAチーム
 8位  山口大学Aチーム
 9位  岡田病院チーム
 10位  アジアカレッジチーム
 11位  山口大学Bチーム

迫力ある、古式捕鯨の実演

次に行われたのは「古式捕鯨の実演」です。

通小学校1年生の2人が「クジラが来たぞー!」と合図を送り、実演が始まりました。

現れたクジラ(模型)の全長は13.5m。そこへ、4隻の勢子船が向かっていきます。

乗り込んでいるのは、赤いふんどし姿の地元有志や県内外からの一般公募者ら約40人の男衆です。

男衆は、クジラを湾内に追い込むため沖の方から囲い込み、銛をクジラに向け放ちます。

そんな銛打ちの姿は、勢いよく海へ飛び込んでいくのでとても迫力があります。

湾内まで追い込んでいくと、網を張っていきクライマックス。

威勢よくクジラに飛び乗った「ハザシ」がとどめの鼻切りを行い、赤い潮が吹きあがります。

そして、「クジラを捕ったぞー!」と大きな声で叫び、男衆全体で歓声が起こりました。

感謝を込めて、鯨唄

仕留めたクジラを陸へ。

「クジラ一頭捕れば七浦が賑わう」と言われおり、戻ってきた男衆の喜ぶ姿はとても印象的です。

また、捕った鯨の中から子クジラが発見されると、恩恵と感謝、供養の気持ち込めて、手を叩かずに手もみをしながら、鯨唄「祝え目出度」「朝のめざめ」を鯨唄保存会の方々によって披露されました。

入館者50万人達成

この日、長門市青海島の通地区にある「くじら資料館」では、50万人目の入館者を迎え、記念セレモニーが行われました。

50万人目となったのは、フランスのリヨン市在住で、日本に一時帰国されていた江頭美香さん、海凪さん、為さん親子で、大西倉雄長門市長や早川館長から記念の花束や記念品が贈られました。

長門市くじら資料館は平成5年11月に開館し、国指定重要有形民俗文化財「長門の捕鯨道具」140点のうち70点、その他にも古文書や写真、クジラの骨・ひげ等、約270点が展示されています。

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