記事更新日:
2019.08.30
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
7月27日(土)、青海島の「沖千鳥」で、ナガトリップ「濃厚な海のミルクに舌鼓『せむら牡蠣』作業体験」が開催されました。
この日の気温は30℃を超え、青空が広がる真夏日でした。
まず、主催者の新谷さんから日程や岩ガキの養殖についてお話を聞きます。
次に、作業船と見学船に分かれて岩ガキが養殖してある場所へ出発。
この日は波もなく、すんなりと養殖場まで行くことができました。
着くとすぐに錨を海の中へ。
一本のロープに、約1kgの岩ガキが60個ほどついているため、船は水面へ傾いていきます。
何かにつかまっていないと立っていられないくらいの斜度でした。
関心しながら見学していると「昔、これより小さな船で作業していたときに、岩ガキの重さに耐えきれず転覆したことがある」という話を聞きました。
参加者は驚いて顔を見合わせます。
また、「いつもは3人でする作業だから2人だともたついてしまう」と笑いながら作業を進めるスタッフ。
それでも作業を進める姿にはそつがありません。
参加者は上がってきた岩ガキを見て、「本物の岩みたい」「カキっていわれないと分からないくらい大きい」と感想を言いながら、実際に触って確かめていました。
養殖場から作業場へ戻り、岩ガキをひとつひとつロープから外す作業に取り掛かります。
まずはお手本をと説明を聞いていると、再び驚きの声があがります。
なんと、岩ガキとロープ・岩ガキ同士、すべて「コンクリート」で固定されているのです。
ロープの重さは岩ガキだけの重さでなかったことが判明。
参加者はロープでくくってあるものと思っていたそうで、一瞬にして取り外しに一苦労かかることを察知しました。
それでも、いざ、コンクリートを砕く作業に取り掛かります。
女性の力ではなかなか砕くことができず、何十回もかけて砕いていきます。
想像以上に力のいる作業です。
そんな作業が、約60個。
参加者は、1時間ほどかけてひとつひとつ丁寧に分けていきました。
のめり込めばのめり込むほど楽しそうな参加者。
砕けた破片が顔についても気にせず、普段できないことを体験する楽しさを実感していました。
砕く作業が終われば、「磨き」の作業を始めます。
専用の磨き機に岩ガキを押し付け、付着物を取り除いていきます。
この作業が終われば、お店でよく見る岩ガキの姿です。
どの部分をブラシにあてたらいいのか、どれくらい磨くのか、レクチャーを受けます。
参加者の習得はとても早く、スタッフによるチェックが一発合格になるのにそれほど時間はかかりませんでした。
残りの体験時間はすべて磨きの作業です。
参加者は黙々と作業を進め、半分以上を磨き上げました。
今回のナガトリップでは、一人4個のカキを試食。
作業体験終了後、自分たちで磨きまで行った岩ガキを「牡蠣小屋せむら」で頂きます。
両面をじっくり焼いて、いよいよ「身」とご対面。
その大きさに歓声が上がります。
真牡蠣より約3倍大きい「せむら牡蠣」。
その味も絶品で、なるほどと思わせる「濃厚な海のミルク」です。
この日も牡蠣小屋せむらは大変にぎわっていました。
その中でも、ナガトリップ参加者は作業体験も相まって格別な味をいただけたのではないでしょうか。