記事更新日:
2019.10.17
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
ラグビーワールドカップ2019日本大会を前に、9月12日(木)から22日(日)までの11日間を事前・公認キャンプ地となった長門市で過ごしたカナダ代表チーム。
台風19号の影響で岩手県釜石市での最終試合が中止になり、予選敗退が決定したチームは、台風の爪痕が残る釜石市に残って土砂や泥を撤去するボランティア活動に参加。思いやりあふれる行動がニュースで話題になり、大きな称賛を集めています。
そんなカナダ代表チームは、来日して最初のキャンプ地となった長門市で練習に汗を流し、休養日となった15日(日)と20日(金)には市内で7つの体験ツアーを満喫。体験を通して地域の皆さんとの交流を楽しむフレンドリーな姿に「ファンになった」という人も多く、市民にとって忘れられない11日間となりました。
前編・後編に分けてお届けする今回のレポートでは、体験ツアーの企画や撮影に携わった「ななび」スタッフの目線で、カナダ代表チームと過ごした日々を、感謝を込めて振り返ります。
最初の休養日となった9月15日(日)、カナダ代表チームが訪れたのは長門市仙崎地区。
まずは、この日開催されていた地元・仙崎小学校運動会の会場にサプライズ登場。バスを降りた約20人の選手・スタッフが、ハイタッチを交わしながら続々とグラウンドに並んでいきます。
児童代表からの英語のウェルカムスピーチに拍手で応えた選手は、綱引きで児童と勝負をすることになりました。
勝負の途中には選手が移動し、児童と一緒に綱を引く場面も。
子どもたちや保護者からは大きな声援が送られ、この日一番の盛り上がりを見せました。
わずか20分程度の滞在ながら、子どもたちの心をぐっとつかんだカナダ代表チーム。
最後は全員で記念写真を撮影し、学校を後にしました。
続いては、道の駅センザキッチンの直売所周辺を散策。
カナダ産のワインやクラフトビールが置かれた特設コーナーの前で、選手の皆さんは続々と足を止め、写真を撮ったり商品を手に取ったりしていました。
少しでもカナダに親しみを持ってもらえれば、そんな思いで設置されたコーナーに、まさか選手の皆さんが直接来られる日が来るなんて。スタッフやお客さんも、突然の訪問に驚いた様子でした。
最後は、青海島観光汽船の観光船でクルーズへ。
クジラの形をした可愛らしい観光船「ピンクシータス」に乗り込みます。
青空の下ではあったものの、やや風の強かったこの日。
波によって船が上下することもあり、スタッフが「大丈夫ですか」と尋ねようとしたとき、選手の皆さんから上がったのは「エキサイティング」の声。ちょっとした揺れも、アトラクションの1つに感じていただけたようです。
さまざまな色や形をした奇岩や、洞門などを見ることができる青海島。
写真撮影スポットが近づくと、20人近い選手が外に出てきたことでデッキは満員状態に。笑顔でクルーズを楽しんだ皆さんは、帰港後に「ピンクシータス」と一緒に写真を撮影してツアーを終えました。
この日は4グループに分かれての行動。
青海島に直接バスで向かったグループは、器材を身につけてダイビングに挑戦しました。
インストラクターに教わりながら、海での時間を楽しむ皆さん。
カメラ越しのスタッフも思わずほころんでしまうような、はじける笑顔が印象的でした。
長門市の名物として親しまれている、やきとり。
市内に養鶏専門の農業協同組合があることから、新鮮な鶏肉を塩で味わうスタイルが定着し、今では「全国7大やきとりタウン」の1つとしても数えられています。この日は、そんな市内のやきとり店で「職人体験」をお楽しみいただきました。
まずは、鶏肉を串に刺す「串打ち」から。
大きな手で器用に鶏肉を切り、丁寧に串に通していきます。
続いて、実際に店舗で使われている焼き台の前で、職人に教わりながら「焼き」に挑戦。
串の焼き加減を見極める目は真剣そのものです。
そうして出来上がった焼きたての串を味わう皆さん。
「次の休養日にもやきとりを」そんな声も上がるほど、長門のやきとりは好評だったそうです。
また、秋ならではの体験として「稲刈り」に挑んだグループも。
手で刈ったり、操作方法を教わりながら機械を動かしてみたり、皆さんは興味津々。
最後はおにぎりをいただいて、地元の皆さんと記念撮影。
この日、4グループに分かれて行われた体験交流の写真を振り返ると、カナダ代表チームの皆さんも、市内の皆さんもとても笑顔が際立っていました。どの体験も決して長い時間ではありませんでしたが、きっと一生に一度となる、記憶に残る時間を共有できたように思います。
さて、レポート後編は、2度目の体験ツアーが行われた9月20日(金)の模様をお届けします。
浴衣姿が話題を呼んだ俵山温泉でのひととき、地引網や座禅体験など、こちらも盛りだくさんな1日となりました。