記事更新日:
2020.03.11
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の16施設目となる「星野リゾート 界 長門」が、3月12日(木)に長門湯本温泉にオープンします。
長門湯本温泉は、かつて毛利藩の藩主が湯治に訪れていた場所と伝えられていることから、館内は「藩主の御茶屋屋敷」をテーマに武家文化を体現。客室の床の間には、萩焼深川窯の作家である坂倉正紘氏・田原崇雄氏・坂倉善右衛門氏の作品が飾られています。
また、星野リゾートは長門市とともに「そぞろ歩きが楽しめる温泉街」を目指したまちづくりを進めていることから、宿泊者以外も利用できる「あけぼのカフェ」や、宿泊者が気軽に温泉街に出られる「あけぼの門」が備えられました。
前日の11日(水)には、館内でプレス発表会が行われ、40人を超えるメディア関係者が参加。
まずは長門市の江原市長をはじめ、長門市経済観光部の田村理事、プロジェクトマネージャーの泉さんが登壇し、これまで進めてきたまちづくりのプロジェクトを振り返りました。
続いては、長門湯守株式会社の大谷共同代表が、昨日完成した立ち寄り湯「恩湯」と飲食棟「恩湯食」を紹介。
先月、温泉街の運営を担う「長門湯本温泉まち株式会社」のエリアマネージャーに決定した木村さんも登壇し、今後に向けた意気込みを語りました。
最後は星野リゾートの星野代表と「界 長門」の三保支配人から、「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトとする界ブランドの説明に始まり、地域の伝統文化や工芸を体感できるアクティビティ「ご当地楽」や、地域の特色を反映した「ご当地部屋」が紹介されました。
館内に入るとまず目に入るのは、萩焼や桜の木をモチーフにした絵画が飾られたロビー。
これから春を迎えると、音信川沿いには桜が咲き、ロビーは桜色に染まるそう。地域の自然を生かし、取り入れたデザインとなっています。
この日、ロビーそばのスペースで行われていたのは、「おとなの墨あそび」と題したご当地楽。
山口県の伝統工芸「赤間硯」で墨をすり、香りや墨の良さを体感しながら、扇型の型紙に思いを綴ります。粒子が細かい赤間硯は、発色や伸びが良い墨汁を生み出すことができるそうです。
ロビーにはショップも併設され、萩焼深川窯の3人の作家の作品にも触れることができます。
続いては客室へ。
山口県の伝統工芸である徳地和紙・萩焼・萩ガラス・大内塗を各所に使い、窓から見える四季折々の景色を合わせて、5つの魅力が詰まった客室の名前は「長門五彩の間」。一段高くなった寝台や格子状の囲いが、高貴な雰囲気を演出します。
また、別館は全室露天風呂付き。
緑あふれる外の風を感じながら、心が安らぐ癒しのひとときを堪能していただけるはずです。
半個室の食事処では、山口県名産のイカやふぐをはじめ、地域の旬な食材を生かした懐石料理を提供。
酢の物やお造りなどを盛り合わせた「宝楽盛り」は、萩焼の器や手作りの桶を使って華やかに仕上げられています。
桶は山口県で唯一の桶職人で「森の名手・名人」にも選定された、長門市日置地区の坂村晃さんが製作されたものです。
館内の大浴場は内風呂と露天風呂の2種類。
内風呂では、源泉かけ流しの「ぬる湯」と湯温が高い「あつ湯」、2つのお湯が楽しめます。
かつて藩主を癒した温泉をゆっくりと味わうことのできる空間です。
長門湯本温泉はこの春、そぞろ歩きが楽しめる温泉街として生まれ変わります。
そのコンテンツの1つとして、「界 長門」には界ブランドで初となる、宿泊者以外も利用できる「あけぼのカフェ」を併設。山口県特産の香酸柑橘「長門ゆずきち」や夏みかんのジャムを使ったどらやき、温かい飲み物などが販売されます。
「界 長門」から始まる、温泉街のそぞろ歩き。
このたびのリニューアルによって、絵になる場所や憩いのスポット、個性豊かなテイクアウトメニューが味わえる飲食店など、長門湯本温泉にはよりそぞろ歩きをワクワクさせる、新しい魅力が続々と誕生しました。
次回の記事では、そんな温泉街を歩くイベントレポートをお届けします。
【所在地】山口県長門市深川湯本2229-1
【客室数】全40室(本館30室・別館10室) ※別館は全室露天風呂付き
【付帯設備】ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、大浴場、湯上がり処、あけぼのカフェ
【料金】1泊22,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込・税別、夕朝食付)
【問い合わせ】TEL:0570-073-011(界予約センター)
【公式サイト】「星野リゾート 界 長門」ウェブサイト