記事更新日:
2020.11.11
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
11月11日(水)、長門市ならではのおもてなしを行える人材を育成するプログラム「ながと観光コンシェルジュ」のセミナー第5・6回目が行われました。
講師には山口大学名誉教授で山口地学会会長の今岡照喜さんが登壇。「地質学」という観点から、ながとの魅力を語っていただきました。
講義ではまず、地質の基礎知識を長門市や山口県各地の土地に照らし合わせながらわかりやすく解説。その後、約9000万年前の火山活動の様子を顕著に見ることができる青海島の魅力についてお話がありました。
今岡さんは青海島について、「長門は約9000万年前のカルデラの地下構造を船(青海島観光汽船)で見られる珍しい場所。これだけでも外国から人を呼べるツーリズムの魅力になり得ます。」と、アピールされていました。
セミナー第6回の講師は油谷・向津具(むかつく)地域にある寺院「二尊院」住職の田立智暁さん。二尊院に残る楊貴妃の伝説を中心としたお話を伺いました。
講義は「大陸からの玄関口」としての機能を担っていた向津具の歴史からスタート。唐の時代に玄宗皇帝の寵愛を受けた楊貴妃が大陸から流れ着き、当時「天請寺」という名前だった二尊院に葬られたという伝説があらためて語られました。
また、「二尊院」の名前の由来となった「二尊仏(釈迦如来/阿弥陀如来)」について、「2つの本尊」という希少性や本尊自体の歴史的価値などを聞くことができました。