記事更新日:
2021.03.21
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
3月21日(日)、長門市〜萩市間の約50kmを走るサイクリングイベント「ながとブルーオーシャンライド・mini2021」が開催され、60人のサイクリストが参加しました。
本大会は、毎年11月に開催されているサイクリングイベント「ながとブルーオーシャンライド(通称:ながとBOR)」のショート版。「mini」としては、下関方面に向かった2019年に続く2回目となりますが、萩市をめぐるルートでは初開催となります。
午前9時、スタート地点となる「道の駅センザキッチン」では、グループミーティングがスタート。各グループのリーダーから、今日のコースやスケジュールなどが共有されます。
今回は8グループに分かれて、リーダーを先頭にスタートを切りました。
また、本大会にはゲストとして、一般社団法人日本競輪選手会山口支部から宮本隼輔選手が参加し、グループリーダーも務めていただきました。
宮本選手は山口県防府市出身。2018年7月にデビューし、2020年1月からは、最上級クラスのS級S班に次ぐ「S級1班」の選手として活躍中です。
今回のコースは約50km。
道の駅センザキッチンをスタートした参加者は、桜が咲き始めた三隅川のそばを抜けて、国道を東へと進んでいきます。小雨の中のライドにはなりましたが、各所で春の訪れを感じました。
長門市と萩市をつなぐ標高231mの「鎖峠」には、本大会で一番の上り坂が待ち受けます。歯を食いしばりながらペダルを踏みしめる参加者も、頂上が見えてくると笑顔を浮かべていました。
折り返し地点となる萩市の「玉江駅」からは、両市をつなぐ海沿いの県道64号線へ。期待していた青い海は白くかすんでいましたが、それでも迫力は十分。立ち止まって海と自転車を写真に収める参加者も見られました。
両市をまたぐ飯井(いい)地区からは、時折海が見える最後の上り坂へ。参加者は再び、今朝通過した三隅地区へと帰ってきました。
そして13時前、エイドポイントでもあった長門三隅駅には、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が停車。思わぬシャッターチャンスにカメラを取り出したり、到着・出発時には大きく手を振ったりと、貴重な瞬間を楽しみました。
本大会の開催中、長門市〜萩市間を3度走った「瑞風」には、コース上のさまざまなポイントで出会うことができ、中には桜や海と一緒に良い写真が撮れたと笑う参加者も。雨を忘れられるような明るい声が、駅の周りに広がっていました。
BORといえば、この地域ならではのグルメやスイーツを味わえるのも魅力。
第1エイドとなった三隅地区の宗頭文化センター(12km地点)では、油谷の大浜海水浴場そばにあるカフェ「NaNaya Farm(ナナヤファーム)」のマフィンを提供。一緒にいただくのは、俵山で自家焙煎された「COFFEE & ROASTER YAMA(コーヒー アンド ロースター ヤマ)」のホットコーヒーです。
深煎りのビター感あふれるコーヒーと、やさしい甘さのマフィンの相性は抜群。ここから始まる鎖峠の上りに向けて、気持ちを切り替えさせてくれる組み合わせです。
続く第2エイドは、萩市の三見駅(32km地点)。こちらでは仙崎を拠点に営業する「Tuk Tuk Cafe(トゥクトゥクカフェ)」が、温かい牛すじカレーを提供。鮮やかな水色の三輪自動車「トゥクトゥク」から、一皿ずつ丁寧に盛られたカレーが手渡されます。
正午を前に、少し早めのランチタイム。ライドもこれから終盤戦、これまで走った道を思い出し、参加者同士で話を交わしながらカレーを味わっていました。
再び三隅地区に戻り、最後のエイドは長門三隅駅(45km地点)。こちらで味わえるのが、仙崎にお店を構え、長年親しまれている老舗和菓子屋「虎屋製菓」のパフケーキと、第1エイドでも好評だったYAMAのコーヒーです。
まずは、雨で冷えた体をホットコーヒーで温め、続いて、ふんわりとした生地に包まれた濃厚なカスタードクリームが特徴のパフケーキを口へ運ぶ参加者。深煎りのコーヒーによく合う甘さが、最後の5kmを走る力を与えてくれました。
今回は、雨の中でのライドとなりましたが、だんだんと気温も上がって春の陽気が感じられるようになり、気軽にサイクリングが楽しめる季節になりました。
本大会のスタート地点となった道の駅センザキッチンの「観光案内所YUKUTE」は、5種類のレンタサイクルとあわせて、サイクリングマップやサイクルコンピューターなども貸し出している、市内唯一の「サイクルステーション」です。
今後も、YUKUTEを拠点として、さまざまなサイクリングイベントが企画される予定となっていますので、長門市での時間を過ごす1つのアクティビティとして、多くの方にサイクリングをお楽しみいただければ幸いです。