記事更新日:
2018.10.02
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
9月15日(土)〜17日(月)の3日間、観光まちづくりが進む長門湯本温泉で、さまざまな飲食店やワークショップが集うイベント「おとずれリバーフェスタ2018」が開催されました。
今年9月から、温泉街では3つの「社会実験」を実施中。①川床や置き座で「川を楽しむ」、②道路の一部を出店ブースや休憩スペースに活用し「道を楽しむ」、③湯本提灯やライトアップで「夜を楽しむ」取組が行われ、長門湯本の未来を体感できる舞台が整いました。
3回に分けてお送りする今回のイベントレポートでは、社会実験のテーマである「川」「道」「夜」の話題を中心に、ワクワクが詰まった3日間を振り返ります。
vol.1「川」で憩う・「道」で出会う【本記事】
vol.2「夜」に集う・「橋」で味わう
vol.3「未来」を語る
2年目の「おとずれリバーフェスタ」は、小雨の中で始まりました。
川沿いの「雁木広場」に並ぶはずだったお店は、すぐそばの道路沿いのスペースに移動。それでも11時のスタートと同時に、「petit lab bakery」さんのブースの前には行列ができました。
お昼が近づくにつれ、天候は回復し、見えてくる青空。
川のせせらぎを聞きながら、ランチを楽しみます。
2日目からは雁木広場にもブースが並び、階段も憩いの場所に。
お腹いっぱいになった子どもたちは、目の前の飛び石に夢中です。
夕暮れ時には、Chikako Inoueさんが奏でる古楽器「リュート」の音色が「雁木広場」を彩り、階段は観客席になりました。
遊歩道沿いにある足湯も家族のくつろぎスペースに。
飲み物や軽食を片手に歩いた疲れを癒したり、「スワンすくい」を楽しんでみたり。
子どもたちはそのまま川遊びを始めます。
「魚が見えた!」の声が響いたり、網を持って川に入る子も。
9月とはいえ気温が高く、太陽に照らされた時間帯は、川辺で冷たい飲み物やかき氷を味わうのがおすすめ。道路から遊歩道に下りるだけでも、涼しい風が吹き抜けていきます。
より風を感じるハンモックの上は、思わず眠ってしまいそうなほど、心地よい場所でした。
昨年に続き設置された、川のせせらぎを間近に感じられる「川床」。
この川床を舞台に、「茶日月」さんによる、中国茶や台湾茶を味わう茶会が開催されました。
煎りたての香りにホッとしながら、1杯1杯を味わいます。贅沢な癒しの時間です。
旅館や商店が並び、人と車が行き来する音信川の左岸の道路。
このたびの社会実験では、車両の通行できる幅を確保しつつ、一部は歩行者専用となりました。
パセリやバジル、クレソンなど、おいしそうなプランターが並んでスペースを区切ります。
こうして生まれた道路沿いのスペースには、さまざまなブースが軒を連ねました。
ベンチに腰掛け、ちょっと休憩。立ち止まったり、休んだりできる場所があることで、より歩きやすい温泉街になります。
温泉街の3つの商店も、イベントに合わせて外観を工夫。
新鮮な野菜や果物を販売する「荒川食品」さん、生ビールや、お酒に合う海産物をそろえた「Rショップかわもと」さん、その場でフルーツをカットして提供する「とらや商店」さんが、各店舗の前に落ち着いた雰囲気の特設ブースを作りました。
すべての出店ブースには黒板風の看板が設置され、やわらかな手書きのデザインで彩られていました。ちょっとした工夫で、馴染みのある商品もおしゃれな一品に様変わりします。
道路空間を活用した各ブース内では、さまざまなワークショップも開催。
スイーツの食品サンプルやペーパーメガネ作り、かつて長門市三隅地区が一大産地だった「ハゼ」の実から採れるロウを使った「和ろうそく」作りなど、普段は体験できない体験が並びます。
ジビエの普及活動に汗を流す長門市地域おこし協力隊(俵山地区担当)の中野隊員は、子どもたちの質問に答えたり、鹿肉を使った料理の試食などを実施。次から次へ、好奇心旺盛な子どもたちが手を挙げます。
似顔絵コーナーに腰掛けるのは、市内在住のイラストレーター、尾崎真吾さん。時折、来場者と笑顔で会話しながら描き上げた絵は、きっと一生の思い出になるはずです。
「OIL MOUNT PRINTERS」さんのシルク印刷体験では、温泉街を3色のインクで再現した手ぬぐいやトートバッグ作りに挑戦。どんな仕上がりになるのかドキドキしながら、慎重にインクを乗せていきました。
たくさんのブースやワークショップとの出会いを果たした子どもたち。
「次はどこに行く?」「あとは何があるの?」
そんな期待の声に応えるように、「おとずれリバーフェスタ」は夜の部へと続きます。
続きはvol.2「夜」に集う・「橋」で味わうでご紹介します。