記事更新日:
2019.01.01
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
1月1日(火曜日)、青海島の高山(たかやま)で、元旦恒例の「ご来光登山」が行われました。
平成26年度に当時の地域おこし協力隊が企画し、昨年度から「青海島共和国」が引き継ぎ、企画・運営を行っている本イベント。今回は100人を超える参加者が集い、早朝6時に高山オートキャンプ場を出発しました。
地区住民の手で登山道が整備されている高山は、平成28年度に(公財)日本離島センターによって「しま山100選」に選ばれ、山頂から「波の橋立」や「海上アルプス」が望める絶景スポットとして知られています。以前は登山道に一部急斜面がありましたが、昨年度からは新たに道が整備され、子どもでも歩いて登ることができるようになりました。
まだ空には、月と星が見える午前6時50分。参加者は懐中電灯を片手に歩き、標高319mの頂上に到着しました。
日の出までは、あと30分。
この時間を活用して、青海島の成り立ちや岩石の特徴を紹介したパンフレット「マグマの博物館・青海島」が参加者に配られ、地域の皆さんから周囲の観光スポットが説明されました。
山頂からは、童謡詩人・金子みすゞが「仙崎八景」の1つとしてうたった、湖と海を分かつ1,300mの「波の橋立」も眺めることができます。あたりが明るくなってくると、仙崎・深川のまちまで見ることができました。
そして午前7時20分過ぎ、東の空から日が昇りはじめました。
一斉にスマートフォンやカメラを手に取り、初日の出を写真に収めます。
「きれい」と思わず声がこぼれる瞬間です。
数分後には、再び厚い雲の中に隠れてしまった太陽。
わずか10分程度のシャッターチャンスも、参加者は満足そうな表情を浮かべていました。
最後は全員で記念撮影。
今年は手作りのボードも用意され、写真に華を添えました。
下山後には、キャンプ場の管理棟でお雑煮が販売されました。
地域の皆さんの手で作られた杵つきもちに、かまぼこやちくわ、カブと具沢山な一杯です。
素朴で味わい深いお雑煮に、心も体も温まりました。
今年のご来光登山は、過去最多の参加者と一緒に歩きました。
高山の山頂から見る景色に、地域の皆さんの温かいおもてなし。1年のスタートにふさわしい、思い出に残る朝となりました。