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ながとブルーオーシャンライド・mini

News
  • 記事更新日:

    2019.03.26

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

YUKUTEから始まるライド

3月16日(土)、サイクリスト交流事業「ながとブルーオーシャンライド・mini」が開催されました。

昨年11月に開催され、400人を超えるエントリーのあった「ながとブルーオーシャンライドwith秋吉台」のショート版として企画された今回は、県内外から約60人がエントリー。午前9時30分、道の駅センザキッチンの観光案内所「YUKUTE」から、7グループに分かれて順に出発しました。

今回のコースは57.3km。長門市の日置・油谷地区をめぐり、下関市の角島大橋を目指します。

早朝から雨が降っていたこの日も、スタート後は少しずつ晴れ間が見えはじめました。深川湾を眺めながら参加者は日置地区に入り、次第に周りの風景は海から山へと変わっていきます。

海のそばの「至福のエイド」

22km地点で参加者を出迎えたのは、123基の鳥居が並ぶ「元乃隅神社」。

海の青、自然の緑、鳥居の赤のコントラストが写真映えすると評判を呼び、「絶景」と称されるスポットです。

神社下のスペースに用意されたのは、第1エイドの「bliss point(ブリスポイント)」。

油谷の立石地区にある「海のそばのカフェ bliss point」で人気のチキンカレーが味わえる場所です。

店主の遠矢さん(右)をはじめ、10人以上のスタッフが笑顔でカレーを手渡していきます。

地域の皆さんやカフェの常連さんも応援に駆けつけ、居心地の良い、とても明るい雰囲気のエイドでした。

口の中でほろほろと崩れる骨つきの鶏肉。

山道を越えてきたこともあってか、旨味の詰まったカレーはスプーンが止まりません。

「おかわり!」の声も響くほど、皆さんは至福の時間を過ごしていました。

ゲストライダーは一丸尚伍選手

今大会にゲストライダーとしてご参加いただいたのは、日本代表選手であり、シマノレーシングチームの一丸尚伍選手。

前日には市内の深川中学校で生徒との交流が行われ、一丸選手は車体や種目の説明、ロードバイクの乗車体験などを通して、自転車競技の魅力を紹介しました。

元乃隅エイドではカレーを味わったり、参加者と話を交わしたり、最後はエイドスタッフと一緒に記念写真の撮影にも応じてくださいました。

電動自転車でスイスイと

第1エイドで出会った、唯一かごのついた自転車。

こちらは観光案内所「YUKUTE」のレンタサイクルの1つ、「電動アシスト付き自転車」です。

ロードバイクで上り坂に挑む参加者の横を、スイスイと駆け上がる電動アシスト付き自転車。

決してスピードは出ないものの、マイペースで景色を眺めながらサイクリングを楽しまれていました。

隣を走る「クロスバイク」も、同じく「YUKUTE」のレンタサイクルの1つ。

「YUKUTE」は種類もサイズもさまざまな自転車に加え、工具やラックなども常備された、市内唯一のサイクルステーションです。

春を味わう第2エイド

油谷湾を眺めながら、国道191号戦沿いを西へと進む参加者。

下関市に入り、41km地点にあるのは第2エイド「だるま堂」です。

隣接する工房で作られた、出来立ての和菓子が並ぶお店。

今回のエイドでは、ほんのりと桜の香りが漂う「桜餅」が振る舞われました。

気がつけば空は青空となり、春の訪れを感じさせる気候に。

一息ついた参加者は、「元乃隅神社」と並び本コースの絶景ポイントである「角島大橋」へ。コバルトブルーの海と1,780mの長さを誇る「角島大橋」のコントラストを、「海士ヶ瀬公園」から眺めました。

臨時列車「サイクルトレイン」

56.8km地点、JR阿川駅に到着した参加者を出迎えたのは、淹れたてのコーヒーの香り。

最後のエイドとなるこの場所では、長門市俵山の「ユーカリとタイヨウ」で作られた「スコーン」と、同店の隣にある「COFFEE&ROASTER YAMA」の深煎りコーヒーが用意されました。

最後の休憩を楽しむ参加者の視界に、駅に入ってきた1台の列車が映ります。

青いヘッドマークに描かれていたのは、「NAGATO blue ocean ride」の文字。

今大会のために用意された臨時列車の証です。

参加者は自転車を毛布で保護して、一緒に電車に乗り込みます。

普段はできない体験に「新鮮」という声も聞こえました。

車内に固定すれば準備完了。

電車は長門市駅に向かって、ゆっくりと進みはじめます。

エイドの運営やコースの警備に携わったスタッフに見送られ、電車は東へと進んでいきました。

そしてYUKUTEに

長門市駅で下車した参加者は、再び自転車に乗って道の駅センザキッチンへ。

57.3kmの旅を終えた参加者の前には、スタート時に撮影された写真が並んでいました。こちらは自由に持って帰ることができ、1枚1枚に目を凝らして写真を選ぶ参加者でにぎわいました。

先導から最後尾のフォローまで、実際に走りながら大会を支えたスタッフの皆さんが、一丸選手を囲んで記念撮影。無事に大会を終え、皆さん笑顔がこぼれます。

時計を気にしながら、トランシーバーで何度もやりとりを交わす姿が印象的。揃いの青いベストに身を包んだ皆さんは、このたび県内外からスタッフとして会場に集い、ご協力をいただきました。

時には背中を押してもらったり、自転車の「困った」を解決してもらったりと、参加者が安心してサイクリングを楽しめた裏側には、そんなスタッフの皆さんの手厚いサポートがありました。

次回のサイクリングイベントは「ながとブルーオーシャンライドwith秋吉台」、2019年11月23日(土)の開催を予定しています。サイクリングを通じて、「絶景」や「食」など多くの人にこの地の魅力を味わっていただくとともに、地域の皆さんとの交流の場にもなることを願っています。

ぜひまたこの場所で、サイクリングを愛する皆さんとお会いできれば幸いです。

関連リンク

道の駅センザキッチン

元乃隅神社

特集「サイクリング」(ななび)