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「ながと観光コンシェルジュ養成講座」実践演習ワークショップ開催

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  • 記事更新日:

    2019.12.11

  • ライター情報:

    長門市観光コンベンション協会

アプリケーションを使いこなそう

12月7日(土)、長門市しごとセンターを会場に「ながと観光コンシェルジュ養成講座」の実践演習ワークショップが行われました。

長門市観光の知識とおもてなし力を磨く本講座は、夏と冬の2回に分けて講座を実施。これまでに学んだ知識を試す、夏の「ながと観光文化検定」に合格した約30人が、この日から後半のプログラムに臨みます。

今回は、実際の観光案内の現場でスタッフが応対した事例をもとに、お客様のニーズやリクエストに合わせた旅のプランを提案するワークショップがメイン。また、はじめに基礎講座として、車やバス、JRでの移動時間や最適ルートを、スマートフォンやタブレットのアプリケーションを使って調べる個人演習が行われました。

旅のプランを提案してみよう

その後は6班に分かれ、「長門湯本温泉に宿泊した翌日に仙崎観光を検討中のファミリー客」「来年2月に九州から元乃隅神社・角島観光を検討中のシニア夫婦」など、3つのシチュエーションに合わせた旅のプラン作りに挑みました。

まずは大判用紙に地図を描くところから。

観光パンフレットや携帯端末を駆使して、立ち寄ってほしいスポットや味わってほしいグルメなど、さまざまな情報をふせん紙に書いて貼り付けていきます。

「このお店はどう?」

「これだけ時間があればここにも寄れるよ」

「それは喜んでもらえそう!」

長門市で観光を楽しむお客様の姿を想像しながら、より満足していただくためにどんな提案をすれば良いか、どのグループも笑顔で話が弾みます。

そうして、約1時間のワークショップはあっという間に終わり、6つのオリジナリティにあふれたプランが完成しました。

6つのプラン

今回は3つのシチュエーションを用意し、最後にA・B班は1番、C・D班は2番、E・F班は3番のお客様に対するプランを発表。このたびのレポートでは、受講生がプロデュースした各プランの特徴やポイントを掘り下げて、順にご紹介します。

長門市での観光を楽しむ際には、ぜひ参考にしてみてください。

シチュエーション1(A班・B班)

長門湯本温泉に泊まる予定のファミリー客(父・母・小学生の子)が、翌日に観光船遊覧と金子みすゞ記念館の見学を予定している。その日は、18時までに次の宿泊地の湯田温泉に行きたいという。公共交通機関を使い、この観光客に適した旅のプランを提案してください。

A班

【主な行程】湯本観光ホテル西京に宿泊→青海島観光汽船金子みすゞ記念館(みすゞ通り)→道の駅センザキッチン長門おもちゃ美術館→バス・JRで湯田温泉へ

【ポイント】ファミリー客のため、アミューズメント施設が豊富な「湯本観光ホテル西京」を宿泊先としたほか、親子で楽しめる「長門おもちゃ美術館」や「青海島観光汽船」をはじめ、道の駅センザキッチン周辺でプランを作成した。

B班

【主な行程】大谷山荘に宿泊→長門湯本温泉を散策(おとずれ川テラス)→道の駅センザキッチン青海島観光汽船金子みすゞ記念館(みすゞ通り・レンタサイクル利用)→長門市駅→JRで湯田温泉へ

【ポイント】長門湯本温泉では、そぞろ歩きのできる温泉街としての新しい取組の1つ「おとずれ川テラス(川床)」を利用。道の駅センザキッチンからは親子で楽しめる「レンタサイクル」を利用したほか、長門市駅での待ち時間に、子育て世代にやさしいカフェ「あいころりん」に立ち寄った。

シチュエーション2(C班・D班)

2020年2月8日(土)、九州からのシニアの夫婦が、公共交通機関を使って、角島、元乃隅神社を観光し、長門湯本温泉への1泊旅行を計画している。現在ある旅行商品を使って、この観光客に適した旅のプランを提案してください。

C班

【主な行程】山陰観光列車「◯◯のはなし」→長門市駅→「見どころギュッと満喫バス」ツアーで角島・元乃隅神社へ→長門湯本温泉→道の駅センザキッチン直行便で新山口駅へ→新幹線で九州へ

【ポイント】1〜2月の第2・第4土曜日限定で運行する「見どころギュッと満喫バス」ツアーを利用。2日目は仙崎エリアの観光を楽しみ、道の駅センザキッチンと新山口駅をつなぐ直行便を活用した。また、シニア夫婦に対する宿泊先での楽しみ方として、大寧寺での朝の散歩を提案。

D班

【主な行程】山陰観光列車「◯◯のはなし」→長門市駅→「見どころギュッと満喫バス」ツアーで角島・元乃隅神社へ→長門湯本温泉→里山ステーション俵山の「定例朝市」→俵山温泉で「古地図を片手に、まちを歩こう。」参加→温泉入浴・昼食→バス・JRで九州へ

【ポイント】「見どころギュッと満喫バス」ツアーの利用はC班と同様。2日目は俵山方面へ向かい、毎週日曜日に開催されるウォーキングイベント「古地図を片手に、まちを歩こう。」への参加や、毎月第2日曜日に行われる里山ステーション俵山の「定例朝市」など、このタイミングでしか楽しめない俵山観光を提案。

シチュエーション3(E班・F班)

「JR」「タクシー」「元乃隅神社」というキーワードで、東京から来られるシニア夫婦の長門での1泊プランを作ることになった。翌日は北九州市の小倉に宿泊予定。この観光客にあった旅のプランを提案してください。

E班

【主な行程】山口宇部空港→新山口駅→直行便道の駅センザキッチンへ→青海島観光汽船→長門湯本温泉(泊)→千畳敷・元乃隅神社→スペインバル「Dining Bar Zen」もしくは油谷湾温泉ホテル楊貴館で昼食→角島→阿川駅からJRで九州へ

【ポイント】最も東京からの移動時間を短縮できるルートとして、山口宇部空港→新山口駅→直行便を提案。2日目の昼食場所は、元乃隅神社のある油谷エリアとしたいことから、今年オープンしたスペインバル「Dining Bar Zen」もしくは油谷湾温泉ホテル楊貴館を候補とした。

F班

【主な行程】新山口駅→直行便道の駅センザキッチンへ→金子みすゞ記念館→カフェストラグル→元乃隅神社→油谷湾温泉ホテル楊貴館(泊)→ブルーラインカントリー倶楽部(ゴルフ場)→楊貴妃の里→人丸駅から山陰観光列車「◯◯のはなし」で下関へ→JRで九州へ

【ポイント】品川駅から新幹線で直接新山口駅へ向かうルート。「大人の休日」を想像させるような構成で、みすゞ通りの「カフェストラグル」でのひとときや、日置地区の「ブルーラインカントリー倶楽部」でのゴルフを、油谷湾温泉ホテル楊貴館に宿泊して楽しむ、他のプランとはまったくテイストの異なる提案。

同じシチュエーションでも、移動手段や宿泊場所、立ち寄るお店は班によって異なる結果に。

さまざまな知識を身につけ、お客様に合った提案をする力やコツを磨く。この日はより観光案内の現場に近い経験を積むことのできたワークショップとなりました。冬季は引き続き、一層「おもてなし」に着目したカリキュラムが予定されています。

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