記事更新日:
2020.11.19
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
11月14日(土)、長門市俵山地区で「第6回ONSEN・ガストロノミーウォーキングin長門・俵山温泉」が開催されました。
県内からの参加者が多く、約120名が参加。このたびは開会式を行わず、スタート地点では検温と手指消毒を実施しました。
密を避けるため、あらかじめ7つのグループに分け、時間差をつけて、太鼓の音を合図に順次スタート。
まずは、俵山温泉の歴史や効能を聞きながら、昔懐かしい温泉街を抜けていきます。
1つ目のポイント「河内湯源泉」に到着。
こちらは、俵山温泉で唯一見学できる自然湧出の源泉で、日帰り温泉「白猿の湯」で活用されています。
詳しくは、「 西の横綱、俵山温泉の“温泉力”は「還元力」と「水素力」」をご覧ください。
ガイドとお別れした参加者は、若竹に括り付けられたリボンや看板を目印に進んでいきます。
するとすぐに迎えてくれたのは、ちょうど見頃を迎えていた大きなイチョウの木。
参加者からは感嘆の声が上がり、とてものどかな秋の風景に癒されていました。
小腹が空いたころに、2つ目のポイントに到着。
各ポイントにアルコール消毒が設置され、スタッフは全員マスクと手袋着用し、感染症対策が徹底されていました。
こちらのポイントでは、酒米の田んぼと美しい里山をみながら食を味わいます。
食べ終えたら、サプライズで用意された「ヨガ」を体験。
全長8kmのコースを完歩するために、身体を整えます。
身体を整えた人から、次のポイントに向けて出発。
この日の気温は20℃を超えることもあり、上着を脱いで歩く参加者を多く見かけました。
ススキが揺れる姿を横目に、3つ目のポイントに到着。
モクモクと煙が立ち上がっていて、近づくにつれていい匂いがしていました。
こちらのポイントでは、秋の味覚三昧。
お供に選ばれたのは、フルーティーな味わいが人気の地酒「むかつく」でした。
「これは飲んだことはない」と興味津々の参加者に、スタッフは丁寧に説明していました。
綺麗によそわれていた参加者のお皿を撮影。
秋の味覚を堪能しながらゆっくりと過ごされていました。
ここからは山頂をめざして、坂道をのぼっていきます。
途中、お手製の杖の貸出場所を発見。
手にする人もいれば、せずにラストスパートをかける人も。
山頂の景色を楽しみに、どんどん進んでいきます。
やっとたどり着いたキリハゲ山頂。登り切った参加者の目の前には、絶景が広がります。
※「キリハゲ山」は通称です
こちらでは、「ゆずジュース」をサプライズで用意。
約半分のコースを歩き切った参加者は、絶景を見ながらベンチで足を休めました。
のどの潤しと休憩を終えた参加者に、スタッフからの声掛け。「たっける大会に参加しませんか、入賞者には賞品もありますよ」
※「たっける」とは、方言で「大声を出す、叫ぶ」という意味です
お題は「もし今すぐコロナが収束したら何したい?」
希望された参加者は、思い思いに「カラオケに行きたーい!」「みんなで会食したーい!」「台湾のガストロツアーに行きたーい!」などなど、お題の回答を叫びました。
入賞者は一体誰の手に?
ひと休みできた人、叫び終えた人、次なるポイントに向けてキリハゲ山を下っていきます。
山を一つ越え、たどり着いた5つ目のポイントでは、名物「俵山ガストロプレート」が待っていました。
何度も参加されている人にとっては、楽しみにされている名物料理。
今回は「猪肉ソーセージ」が加わり、秋の味覚とジビエ料理を堪能しました。
おなかが満たされると、マップを広げはじめる方がちらほら。
この後のコースと料理の確認をしていました。
どのポイントでも行われる、スタッフからの「いってらっしゃーい!」に応える参加者の「いってきまーす!」のやりとり。
今回はマスク着用のため、なかなか笑顔をみることができませんでしたが、そうしたやりとりを通じて、コミュニケーションの温かさを感じました。
次のポイントまでは平坦な道のり。
これまでの料理を思い出しながら、秋の風景を見ながら、ゆっくりと歩いていきます。
そして、たどり着いたのは6つ目のポイント「竹林スポット」。
ぽっかりとあいた空間が竹林に囲まれている静寂の異次元空間です。
なかなか見ることのない空間に感動しながら、撮影を楽しんでいました。
静寂な空間に癒された後は、最後の食事ポイントへ。
ここでも大きなイチョウの木に迎えられ、ボリューム満点の食事が用意されていました。
まずは飲み物。地酒3種類が用意されていました。
次にしし汁。大鍋からよそわれる瞬間はとても贅沢です。
さらに、栗寿司。参加者の両手はいっぱいです。一度、テーブルに運びます。
最後は、炭火バイキングで「焼き鳥」と「鮎」をいただきます。
このボリュームに、参加者もびっくり。
イチョウの木の下で、じっくりと味わいながら最後の食事を楽しみました。
食事を終え、案内されたのは舗装されていない道。
進んでいくと、見事な紅葉スポットが目の前に現れ、参加者はカメラを向けていました。
たどり着いたのは、穴場の紅葉スポット「五段の滝」。
まだ青葉のある時期でしたが、そのグラデーションも美しく感動していました。
用意されていたデザートを手に、紅葉狩りタイムです。
秋の風景、紅葉、食、すべてを堪能した参加者は、とても満足された様子でゴール。
ゴール受付時には、俵山温泉の入浴券が手渡されました。
その後、山口県オリジナルの柑橘「長門ゆずきち」搾りを体験。
ゴール後の一杯に、頂きました。
そして気になる「たっける大会」入賞者。
第1位に輝いたのは、「マスクを外して口紅塗って、早く女を取り戻した~~~い!!!」と叫ばれた方でした。ユニークかつポジティブな内容が良かったそうです。
入賞者には、それぞれ賞品が手渡されました。
賞品は、俵山ハンター・中野さんによる革製品。「命を余すことなくいただく」という思いが込められています。
前回に引き続き、天候に恵まれた「第6回ONSEN・ガストロノミーウォーキングin長門・俵山温泉」。
コースには、ひとつ山を越えるという難所がありましたが、自分のペースで「めぐる」、地元の美味しい料理を「たべる」、最後は温泉に「つかる」という、本イベントの醍醐味を味わえたのではないでしょうか。
来年の開催については未定ですが、主催者より「俵山の魅力発信が、継続できる取組みにしていきたい」とコメントをいただきました。
昨年の参加者と今年も再会できたように、次回も再びお会いできる日を楽しみにしています。