記事更新日:
2021.03.12
ライター情報:
長門市観光コンベンション協会
このたび、㈱ニコンイメージングジャパンの運営するフォトライフスタイルWEBマガジン「NICO STOP(ニコストップ)」と、長門市のフォト企画「YUKUTE PHOTO(ゆくてふぉと)」のコラボレーション企画として、写真家 岩倉しおりさんに長門市を巡っていただきました。
本ページでは、2月上旬に2日間にわたって撮影された岩倉しおりさんの「ながと写真旅」の様子を、記録写真と合わせてお届けします。
NICO STOP
NICO STOPは「写真がもらたす豊かさ」をテーマに情報をお届けする、フォトライフスタイルWEBマガジンです。フォトエッセイや撮り方の基本、写真の仕上がりによって、写真と触れ合えるスポット紹介など、写真やカメラを楽しむための情報を発信しています。
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写真家 岩倉しおり
香川県在住の写真家。うつろう季節の光をとらえたフィルム写真が反響を呼んでいる。地元、香川県で撮影した写真を中心にSNSで作品を発表する他、CDジャケットや書籍のカバー撮影、写真展の開催など幅広く活躍。2019年3月、初の写真集『さよならは青色』(KADOKAWA)を出版。
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YUKUTE PHOTO
ながとの写真人口を増やしたい。そんな思いから2018年にフォトイベント「YUKUTE PHOTO(ゆくてふぉと)」が誕生。2019年12月にはもっと広い世界に発信するため、「#ながとに物語を」というテーマで撮影された写真をSNSに投稿開始。どちらも長門市の素敵なロケーションを紹介するとともに「ながとに写真を撮りに行きたい」と思っていただけるような活動を行っています。
朝6時、ホテルを出発してまず向かったのは、周囲約40km、別名「海上アルプス」と称される「青海島」。
到着すると朝焼けがはじまっていて、同時に岩倉さんの撮影もはじまります。
日の出の方向や月の位置を確認したり、風景と被写体を組み合わせるために撮影ポジションを調整したり、ロケーションの把握を素早く行っていました。
フォト企画「ながとに物語を」/ 第9話「朝日の触れ方」より
日の出の時間は、07:09頃。
青海島にある「県道283号線」沿いで朝日を迎えるため、ロケーションを移動します。
到着後、少し経ってから太陽が昇ってきました。優しい光に包まれながら、朝日の撮影がはじまります。
岩倉さんの住まわれている香川県では、方角的に海から朝日を迎えることができないそうで、海と朝日をみることができる限られた時間の中で、たくさんのシャッターを切られていました。
太陽が昇っていくにつれて、光が強くなってきました。
海面が照らされる様子は、シャッターを切るのを忘れてしまうくらい見惚れてしまいます。
ここで、はじめてフィルムの装填が行われました。
このたびの企画は、岩倉しおりさんも旅の記録撮影も、フィルムカメラを使用しています。
デジタルとはまた違った、フィルムならではの質感や色味をお楽しみいただければ幸いです。
だんだんと辺りが明るくなってきて、空や海の表情が変化していきます。
引き続き「青海島」をご案内していると、岩倉さんから「今のところを撮影してみたいです」と声掛けがありました。
たどり着いた場所は、今まで撮影をしたことのないスポット。
防波堤沿いに船着き場があり、岩倉さんは海底まで見える透き通った海に感動しながら撮影をされていました。
ながとの海は、年中透き通っているため、季節問わず綺麗な海をご覧いただけます。
新スポットで、岩倉さんはどのような写真を撮られたのでしょうか。
フォト企画「ながとに物語を」/ 第5話「朝日の結び方」より
青海島での撮影を一旦切り上げ、車で約20分、三隅地区にある安藤建設㈱・養殖部の「養殖場」へ向かいます。
こちらでは、「養殖場見学ツアー」に参加。ふぐやひらめ、うなぎを養殖する様子や海水の引き上げ方法などご案内していただきました。
活発に動くふぐに対して、微動だにせずに撮影のタイミングを見計らう岩倉さん。
その他には、建物の隙間から入る光や養殖場のスタッフさん、建物の出入り口などにも注目して撮影が行われました。
普段見ることのできない場所を特別に見学できる本ツアー。
写真を撮られる人にとっては、養殖場という珍しい建物や空間も魅力的かもしれません。
こちらのツアーには参加特典として、昼食に「ツアー特製 海鮮丼」をいただけます。
通常、用意された会場でいただきますが、このたびは撮影の関係で、近くにある「松島海岸」で美味しくいただきました。
ながと体験プログラム「ナガトリップ」のひとつ
現在、「ナガトリップ2021・春」で参加者を募集しています
この日の最高気温は14度。時期的には珍しい気候で、春のようなあたたかさを感じました。
2月上旬という季節と季節の間の旅ですが、気温をみると春旅に近く、海の状態は初夏に見るような緑がかった青色でした。
養殖場見学ツアー後に訪れた「松島海岸」は、養殖場から約1km離れたところにあります。
付近を散策していると「海に繋がる階段」を発見。
透き通った海、海面を反射する光、被写体の3つを写真に収めようと、岩倉さんは高い位置から見下ろす形で撮影を行っていました。
このたびの企画は、㈱ニコンイメージングジャパンとのコラボレーション企画。
そのため、岩倉さんはNikonのフィルムカメラを使用しています。
フィルムらしいシルバーのカメラは、何度も見てしてしまうくらい可愛らしいカメラです。
フォト企画「ながとに物語を」/ 第18話「わたあめの夢」より
三隅地区での撮影を終え、ふたたび「青海島」へ。
「青海島」には「青海大橋」を渡ります。橋の下は、船が度々通る場所なので「航跡」をみることができました。
フォト企画「ながとに物語を」/ 第5話「朝日の結び方」・未公開話より
「青海島」を渡ってすぐのところには「王子山公園」という仙崎港を見渡せる公園があります。
地形が可愛らしく見晴らしも良いため、多くの観光客が訪れます。
桜のスポットとしても有名で、仙崎港を見下ろす高台にある公園
「王子山公園」から見えた海岸は「さわやか海岸」と言い、夕日のスポットとしても有名です。
強風の中でしたが、岩倉さんは海の色にときめきながら撮影されていました。
フォト企画「ながとに物語を」/ 第1話「波の音、はじまりの合図」より
ここで、岩倉さんから「あちらまで行くことはできますか」と尋ねられた場所があります。
そちらは、青海島にある「王子鼻灯台」。
実は、最初のスポット「大日比防波堤」でも灯台の撮影を試みていましたが断念していました。
もしかしたら岩倉さんは、撮影している中で「灯台」を探していたのかもしれません。
こうして「青海島」と「仙崎」を行ったり来たりしながら、海でみつけたものがたくさんありました。
岩倉さんには、どのように映って、どんな風に写真に収められたのでしょうか。
この後、岩倉さんは、旅の終わりに質問させていただいた「一番印象に残っている場所はどちらですか」に答えられたスポットへ向かいます。
「ながと写真旅」の1日目は、まだまだ続きますが<前編>はここまで。「ながとの海」を中心に、9つのスポットを巡りました。
「写真家 岩倉しおりさんのながと写真旅<後編>」では、「岩倉さんの一番印象に残ったスポット」からはじまり、「ながと写真旅」の2日目の様子をお届けします。
なお、岩倉しおりさんが撮影されたお写真は、3月下旬にフォトライフスタイルWEBマガジン「NICO STOP」にて公開予定です。
長門市観光案内所YUKUTEの公式SNSアカウントでは、「ながと写真旅」の記録写真を公開しています。
岩倉さんの旅の様子を、ぜひご覧ください。