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「ながとブルーオーシャンライドwith秋吉台2019」イベントレポート

記事更新日:2019.11.23

ライター情報:長門市観光コンベンション協会

道の駅センザキッチンから始まるライド

11月23日(土)、長門市・美祢市をめぐるサイクリングイベント「ながとブルーオーシャンライドwith秋吉台」が開催されました。地域の「絶景」と「食」を味わいながらライドを楽しむ本大会は、2016年に初開催され、今年で4回目を迎えます。

午前8時前、スタート・ゴール地点となる道の駅センザキッチンには、約400人の参加者が集いました。

開会式では、昨年に続きゲストライダーとして大会を盛り上げていただくこととなった、自転車ロードレースチーム「シマノレーシング」の皆さんが登場。一丸選手から野寺監督へとマイクが渡り、参加者へ交通ルールやマナーについての呼びかけがありました。

(左から)湊諒選手、黒枝咲哉選手、一丸尚伍選手、中井唯晶選手、野寺秀徳監督

そして5〜6人ずつ並んでスタートを切り、最初の絶景が待つ秋吉台へ出発。

今回のイベントレポートでは、「絶景」「食」「電車」をキーワードに、3つの視点で大会を振り返ります。

秋晴れの絶景を駆け抜ける

最初の絶景は、無数の白い石灰岩が立ち並ぶ「秋吉台カルストロード」。

どこまでも続くような広大な景色、アップダウンとゆるやかなカーブが参加者を待ち受けます。

秋吉台から俵山へと向かう前半は、ほぼ山道。それでも北上するにつれて景色が開け、コバルトブルーの海が見えてきます。昨年に続く青空の下、「ブルーオーシャンライド」の名にふさわしいキラキラとした海が参加者を出迎えました。

大会のポスターやパンフレットを飾る写真の舞台となった「大浜海水浴場」、「日本の棚田百選」にも選ばれた「東後畑棚田」と、海のそばの絶景は本大会屈指の撮影スポット。すでに90km以上の距離を走っているにもかかわらず、カメラの前では会心の笑顔を見せていただきました。

自然の中で地域の味を堪能

今回のエイドポイントは5ヶ所。

前半は美祢市。22km地点の「秋吉台リフレッシュパーク」では、石窯パン工房ブーランジェリーKuraの「石窯パンのフレッシュサンド」を提供。45km地点の「別府弁天池」では、地元野菜と弁天池の湧水で作られた特製の豚汁が、湯気に包まれた大鍋で作られていました。

68km地点の「里山ステーション俵山」はメインエイド。俵山の幸を詰め込んだ9品が並ぶ贅沢な一皿「里山プレート」を、俵山の農家を中心とした女性グループ「みゅーずきっちん」の皆さんがプロデュースしました。

俵山産コシヒカリのおにぎりに、漬物やおでん、豆腐と鹿肉のハンバーグや猪肉のスープパスタ。デザートの梨や「おこめぷりん」まで、俵山産の食材にこだわって作られた品々は繊細な味わいです。

この日は下関市立大学の学生や、子どもたちも配膳を担当。学生が参加者に問いかけたところ、一番人気のメニューとなったのは「スープパスタ」でしたが、「こんなに愛情が詰まってるんだから、全部一番」と答える人も。この先に待つ、山を越える元気を与えてくれる時間となりました。

90km地点の「大浜海水浴場」で味わえるのは、深川養鶏農業協同組合の銘柄鶏「長州どり」のトマトカレー。疲労回復機能成分を多く含む「むね肉」が使われた一杯に、今回はフジミツ株式会社の「はなっこりー天」をトッピング。本市を代表する産品、鶏肉と練り物を一度に召し上がっていただきました。

103km地点にある最後のエイドポイントは、黄波戸口集会所。長門湯本温泉の萩焼ギャラリーカフェ「cafe&pottery音」のコーヒーとホットジンジャー、ガトーショコラやチーズケーキなどがいただけるポイントです。残りは12km、ラストスパートに備えて、ほっと一息つける空間が広がっていました。

特別な「サイクルトレイン」の帰り道

本大会ならではのポイントの1つが、コースの途中で電車に乗る「トレインコース」。自転車と一緒に乗車できる特別な列車「サイクルトレイン」で、長門市の市街地までを移動できる種目です。

今回は、美祢市の於福駅で乗車し、仙崎駅で降りる約51kmの「ショート」と、油谷の人丸駅で乗車し、長門市駅で降りる約83kmの「ミドル」の2コースが用意されました。サイクルジャージで電車に揺られる時間は、ちょっぴり不思議で新鮮なものです。

今回、「ミドル」の車内では、俵山地区に店を構えるユーカリとタイヨウのスコーンとCOFFEE&ROASTER YAMAのドリップコーヒーが振る舞われ、「ショート」の皆さんには、ゴール後にセンザキッチン内の海鮮丼Ajitoで特製の海鮮丼を味わっていただきました。

最長の「サイクリングコース」とはまた違った楽しみ方ができるトレインコース。列車の乗車人数の関係上、参加者数に限りはありますが、初心者でも安心して楽しめる毎年人気のコースです。

長い旅の終わりの瞬間

だんだんと日が傾きはじめた頃、長い旅は終わりの時を迎えます。家族やスタッフ、地域の皆さんに迎えられて、参加者は再び笑顔で道の駅センザキッチンのゲートをくぐりました。

ゴールエイドでは飲み物やアイスのほか、長門地域地産・地消推進委員会の皆さんにより、長門ゆずきちのコンフィチュールや、ちくわや鶏肉をはさんだ惣菜パン「ちくまる」などが配られました。

ここまでにたくさんの「食」を満喫しながらも、まだまだ食材が豊富なこのまち。生産や加工に携わる皆さんと話を交わしながら、新たな発見に出会える瞬間です。

絶景と食を味わい、地域の皆さんとのふれあいも楽しんだ満足の1日。

スタート時とは逆方向に影が伸びる会場で、充実した時間を振り返る笑顔が夕日に照らされていました。

ゲストを囲んでバーベキュー

日が沈んだ後は、道の駅センザキッチンの「グリルハウス」に集合。

ゲストライダーの「シマノレーシング」の皆さんを囲む、ゲスト交流会が行われました。

鶏肉や牛肉のほか、岩ガキやサザエ、イカや干物といった海の幸が並ぶ会場。

夕食でもしっかりと長門の「食」をご堪能いただいた後、ゲストの皆さんによる大抽選会やじゃんけん大会が行われ、選手のサイン入りサコッシュや特産品の詰め合わせなどが贈られました。

毎回のように大会にご参加いただいている方をはじめ、今夜はスタッフとして大会のサポートに尽力していただいた皆さんもグリルハウスへ。最後は全員で、はじけるような笑顔とともに写真に収まりました。

あらためて、このたびはご参加いただいた皆様、エイドポイントの運営をはじめ、コース警備やさまざまなサポートにご協力いただいたスタッフの皆様、そして沿道からご声援をいただいた皆様と、本当に多くの方に支えられて、4回目の開催を無事に終えることができました。本当にありがとうございました。

長門市では、レンタサイクルサイクルフレンドショップをはじめ、よりサイクリングが楽しくなるまちづくりを進めています。またいつか、こうして青い空と青い海を眺めながら、長門市でのライドをお楽しみいただければ幸いです。

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